壁が無い家!? 家具で部屋が仕切られた巨大なワンルーム 人気木工作家の多忙な日々
3月16日、北陸新幹線が敦賀まで延伸。大勢の人たちが訪れ、大きなニュースとなりました。新しくなった福井駅前にオープンする施設のため、家具作りに励む人気木工家がいます。福井県越前市の工房「Tanzen」の主宰、家具製作作家の前田智之さんです。家具の設計から製作、施工までをスタッフと共に手掛けています。
オリジナルブランドの「日記家具」は保育園や公共施設でも活用されるほどの大人気!前田さんの家具作りに対する情熱と挑戦を紹介します。
前田さんの自宅兼ショールームがあるのは、京都市右京区。京北にたたずむ築100年を超える古民家です。7年かけてリノベーションし、昨年9月に完成したこの家には、前田さんの様々なこだわりが詰まっています。
家の中でドアがあるのはトイレだけ。壁を作らず家具で仕切り、キッチンから寝室、バスルームまで回遊できる巨大なワンルーム。ここに前田さん夫妻と娘さん二人が暮らしています。床材は無垢の杉。クローゼットはクリの木、外部建具は吉野杉、洗面台は松と、様々な国産の木を使っています。
オリジナルブランド「日記家具」は、国産の杉材をメインにして製作する子供用家具です。傷付きやすいという杉の特性を生かし、「柱の傷」のように思い出に。書いたり遊んだり、日々の暮らしで家具に刻まれる傷は、まさに子どもの日記です。角を丸く整え、無着色、無塗装で仕上げた日記家具は、家の中や保育園、公共施設でも活用されるヒット家具となりました。
北陸新幹線延伸に伴い、福井駅前にオープンするカフェの椅子作りを進めていた前田さんですが、大人用の椅子作りはじめて。はたして納期までに仕上がるのでしょうか。
ビックプロジェクトに奮闘する前田さんの様子は、3月30日 土曜 午前11時からの『LIFE~夢のカタチ~』でご紹介します。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)