ドイツ人シェフ×日本人パティシエがプロデュースする、甘いタルトと甘くないタルトのお店
2023年2月、大阪市西区新町にタルト専門店『タルトスクエア』がオープンしました。お店に並ぶのは、12種類のタルト。「タルトってことはスイーツのお店?」と思ったら、半分の6種類は甘くない惣菜系のタルト。英語で「塩気のある食べ物」を指すセイボリータルトを作るのは、ドイツ人オーナーシェフのトビアス・ゲンスハイマーさん。そしてもう半分のスイーツ系タルトを担当するのが、総料理長の近藤大介さんです。
トビアスさんは「セイボリータルトはヨーロッパではよくあるが、日本では馴染みがない。これを広めることができれば面白いのでは。」と意気込みます。
一方、スイーツ系のタルトを作る総料理長の近藤大介さんはホテルのパティシエとして活躍し食材の調達も担当しています。近藤さんも「タルト専門店なら、食事とスイーツの両方を提供できます。これまでに無かったお店が出来ると、二人で話し合って計画を練りました。」と語ります。
ドイツ出身のトビアスさん。母国をはじめ、ヨーロッパの有名ホテルやレストランで腕を磨き、フィリピンや中国を経て、2013年に来日。大阪の5つ星ホテルの立ち上げに携わり、総料理長に就任したときに出会ったのが近藤さんでした。京都や大阪のホテルでパティシエを務め、同じくホテルの立ち上げチームに加わった近藤さん。10年で飛躍的な成長を遂げ、ホテルのパティシエ部門を統括するまでになりました。
何人かいたパティシエの中からたちまち頭角を現し、トップパティシエになった近藤さんを見て、トビアスさんは「いつか独立したいという思いがあったが、一緒に店をやるなら、彼しかいない」と近藤さんを誘ったのです。
今では閉店時間を待たずにタルトが売り切れることも珍しくない「タルトスクエア」。日本語が苦手なトビアスさんと英語が苦手な近藤さんですが、10年一緒に働いただけあって、息はぴったり。打ち合わせはトビアスさんの奥さんが通訳を買って出てくれることもあるそうです。
元5つ星ホテルのシェフ達がお届けするスイーツタルトとセイボリータルトのカフェビストロ「タルトスクエア」。セイボリータルトは、お酒のお供にもぴったり。豊富なドリンクやお酒と共に楽しんでみては如何でしょう。
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