戦時中に自宅が空爆で焼失…80歳の母と、60代の娘夫婦「ポツンと一軒家」 戦後は食糧難で母が倒れながらも…
日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか!? 衛星写真だけを手がかりに、その地へと赴き、地元の方々からの情報をもとに、一軒家の実態を徹底調査しながら、人里離れた場所にいる人物の人生にも迫っていく毎週日曜よる7時58分放送のABCテレビ「ポツンと一軒家」
40件ほどのポツンと一軒家を捜索してきた2023年、最後の放送は年末3時間スペシャルでお届け! ゲストは黒木瞳と佐々木希。
福島県・太平洋に近い山の奥深くでポツンと一軒家を発見! 木々に囲まれた中に建物が2棟横並びに立っており、敷地内には畑も確認できる。
太平洋側から車で1時間以上、山を越えて最寄りの集落へと向かった捜索隊。山道を抜けると、ようやく建物が見てきた。そこは家が多くあるわけではない集落。そこで、軒先にいた女性(66)に声をかけ、さっそく衛星写真を確認してもらう。すると「ここは、今は空き家だと思いますよ」と、いきなり残念な情報が!
空き家かどうかの確認をするために一軒家を訪れたいという捜索隊に、その女性は「地元に詳しい人が近所に住んでいるから聞いてみましょ」と気さくに案内役を買って出てくれた。女性の案内で近所のお宅まで向かうのだが、先導する女性の軽トラックは集落を出て山の中へとどんどん入っていく。スタジオで所が「これはまたえらく遠い“ご近所”ですね」と見守る中、ようやく到着した場所は、周囲が山に囲まれたまるでポツンと一軒家のようなお宅だ。
そこにいた74歳の女性に衛星写真を確認してもらうと「ここには私の親戚が住んでいますよ。80歳の女性と娘夫婦が3人で」と状況が一変! 山の奥へと続く道をさらに上っていくと、森を切り裂くように長く切り拓かれた田んぼ跡があり、目指すポツンと一軒家が見えてきた。
暮らしていたのは、80歳の母と、60代の娘夫婦の3人。捜索隊は婿養子に入ったというご主人とともにこの地での暮らしぶりについて話を伺っていく。もともとは東京に暮らしていたが、戦時中に自宅が空爆で焼失してしまい、この地へと終戦後に疎開してきたのだという。「戦後は食糧難で母がよく倒れていました」と当時の生活苦を振り返りつつ、最初は豆や小麦を育て、徐々に田んぼを広げていった。
しかし、2011年に東日本大震災による原発事故によって3年ほどの避難生活を余儀なくされたという。過酷な体験をしてきたご家族だが、それでもポツンと一軒家での代えがたい暮らしがそこにはあった…。
捜索隊は、途中で立ち寄ったポツンと一軒家の捜索も行っていた。そこで暮らしていたのは「親戚が住んでいますよ」と情報を提供してくれた74歳の女性と母親だった。話を聞くと、その母親は大正15年生まれで、来月にはなんと98歳という! 「昭和21年に、ここへ嫁入りに来たときは、小さな茅葺の家だったんです。当時は山仕事を生業にしていましたが、炭焼きもしていて。つくった炭は背負子(しょいこ)で担いで、歩いて山を越えて運んでいました」など、当時の貴重な暮らしぶり、そして“凍み餅(しみもち)”などの地産の伝統食について捜索隊は興味深く話を聞いていく。
この日は他にも、静岡県・伊豆半島の南部でポツン暮らしを満喫するご夫婦に4年半ぶりに再会! なんでも手作りするご主人によってさらに進化したあこがれのポツンライフに密着!の様子をお届けする。
MCの所ジョージとパネラー林修のABCテレビ「ポツンと一軒家」は、毎週日曜よる7時58分放送。17日(日)は、よる7時から。