『探偵!ナイトスクープ』激ムズ! あの競馬アニメOP曲を完璧に歌いたい! 早口の競馬実況パートに永見探偵「無理無理無理!」
『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)に、会社員の女性(26)から依頼が届く。依頼者は幼い頃から漫画「みどりのマキバオー」が大好きで、アニメのオープニング曲「走れマキバオー」がカラオケでの愛唱歌。5歳の頃から20年以上歌い続けているが、一度もちゃんと歌い切れたことがない。完璧に歌えるようになりたいので、探偵に協力してほしい。それが依頼内容だ。


依頼者は永見大吾(カベポスター)探偵に、歌の最初と最後あたりに流れる競馬実況のセリフが「信じられないくらい速い」と訴える。探偵は原曲を聞き、「無理無理無理! 絶対噛むでしょこれ」と匙投げモードだ。

まずは依頼者の実力をチェックする。実況パートの馬名が続くところで噛んでしまい、速いテンポに追いつけなくなっていく。演奏に、完全に逃げ切られている状態だ。永見探偵も挑戦したところ、息継ぎができず、まるで歯が立たない。「『心』『技』『体』全部使いますね」と、今回の任務の難しさを噛み締める。


競馬実況部分のセリフを抜き出し、その長さに驚く2人。「実況が上手い人にコツを聞くしかない」と、園田競馬場を訪れた2人を出迎えたのは、かつて依頼者側だった石堂響騎手だ。自他共に認める「日本一実況のできる騎手」に、「走れマキバオー」の実況部分にトライしてもらったが…。

石堂騎手の紹介で、園田競馬場で実況している三宅きみひとアナウンサーに会いにいく。三宅アナが実況する時のコツ、「馬名の頭文字に力を込める」を踏まえて再トライするが、なぜかどんどん下手になっている…! 三宅アナにも「走れマキバオー」の実況パートに挑戦してもらったところ、馬名が続く部分は華麗に成功! ところが終盤で遅れをとってしまい…。

「競馬実況のスピードじゃない」「どちらかというと早口言葉の分野になってくるんじゃないですかね」という三宅アナの言葉からヒントを得た永見探偵は、早口言葉の達人を園田競馬場に呼び出した。それはピン芸人の大谷健太。独創的で難易度が高い早口言葉ネタで、2020年のR-1グランプリで準優勝を果たした実力者だ。

大谷のネタ「バスガス爆発みて吐くバク」にトライした依頼者は、遅めのテンポにも関わらず、つっかえてしまう。頭を抱える依頼者に、大谷が「キレ気味で言った方が言いやすい」とアドバイス。「口喧嘩している人ってスラスラ悪口言えるじゃないですか」という根拠に、確かに、と納得する2人。それを踏まえて再トライしたところ劇的に上達し、永見探偵が「(必要なものは)怒りや!」と手応えを得る。

さらに、「馬名を覚えやすい絵にして暗記する」という方法を教えてくれた大谷が、依頼者のために絵を描いていく。「ホタルノヒカリ」はお尻が光っている蛍。「リンシャンカイホー」はリンスとシャンプーの蓋が開放している絵。「メンタンピンドライチ」は、麺とドラフト1位の高校球児。「オッペケペ」は「意味がわからなかった」(大谷)とのことで、永見探偵の似顔絵を紐づけた。

永見探偵に「お手本を見せていただけませんか」と煽られた大谷が、見事に実況パートを成功させると、依頼者が「ちょっと悔しい」と奮起した! 馬名の文字を目で追いながら歌うのではなく、大谷が描いた絵を見ながら歌い、暗記するという特訓をひたすら続けていく。

最終レースが終わり、依頼者はスタンド最上階の実況ブースに案内された。ライトアップされた夜の競馬場で、いよいよ「走れマキバオー」の完全制覇に挑む時がやってきた!

マイクに乗った歌声が無人の競馬場に響き渡る。石堂騎手と三宅アナが祈るように見守る中で、依頼者は冒頭と終盤の実況パートを含め、「走れマキバオー」を完璧に歌い切ることに成功した!


「すごいですね!」「この短時間で!」と惜しみない拍手を贈られ、ヒーローインタビューのように「最高の気分です!」と喜ぶ依頼者。「でもしばらく歌いたくないです(笑)」という言葉から、この歌の尋常ではない難しさが伝わってきた。
なお、この依頼VTRは、11月14日に放送された『探偵!ナイトスクープ』で公開された。



