後輩アナウンサーが密かにやっている実はすごいこと? 代役で分かった大変さ 北村真平「news おかえり」アナウンサーリレーコラム

news おかえり」アナウンサーによるリレーコラム。福戸あやアナウンサーからバトンを受け取ったのは木曜・金曜に出演中の北村真平アナウンサーです。

©️ABCテレビ

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入社18年目になりますが、久しぶりに緊張しました。11/14(金)「newsおかえり」で、横山太一アナウンサーがお休みのため、「おかえり」MCのピンチヒッターを務めました。

普段は夕方4時半ごろから“きょうの深掘り”コーナーだけを担当しているので、出番が終わればホッと一息なんですが、当日は朝9時の番組打ち合わせのときから集合して、「おかえり」が終わる夜7時までびっちりと仕事でした(いつもは、びっちりと仕事してない、と言うわけじゃないですよ!念のため!)。まるでフルマラソンを走ったぐらいの疲労感です。

打ち合わせは全体の流れ確認から始まって、どんなニュースを取り上げるか、取り上げ方をどうすれば視聴者に伝わりやすくなるか、モニターに映す情報に過不足は無いか、ゲストには何を聞くのか、など多岐にわたります。

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当日は大谷翔平選手が米大リーグのMVPを獲得したという大きなニュースがありました。大谷選手の話題は情報量が多すぎて、どれをお届けするのが良いのか絞りこむのが大変。また、ゲストにMLBで二度ワールドシリーズを制覇した元オリックスの田口壮さんをお迎えしたので、田口さんしか話せないことを聞き出そう、というのが一つの大きな目標でした。結果的にはワールドシリーズを制覇した人だけがもらえるチャンピオンリングを田口さんがサプライズで持ってきてくださっていて、それに関連する話(チャンピオンリングのお値段は?など)を聞き出せたことは「おかえり」でしか出来なかったことだなと思います。

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それにしても、普段の横山アナウンサー(私の1年後輩です)がどれだけ大変か身をもって知りました。ここだけの話、横山アナは陽気で明るく声が大きい大雑把な人柄のように見えているかもしれませんが、実はめちゃくちゃ繊細な気遣いのできる後輩なんです。例えばスタッフ数人が打ち合わせの時に悩んでいたら「おいっす!どうしたの?」みたいに自然と話の輪に入っていって「こうしたらいいんじゃない?」とかさりげなくアドバイスしているんです。放送中も私なんかは、ついついパネラーのゲストに「どうですか?」という聞き方をしてしまいがちでしたが、横山アナは「この問題について課題はどこですか?」とか「何が足りないですか?」とか論点を絞った聞き方をしているんです。限られた時間の中で要点を濃く伝える意識が質問の端々に出ていると思います。事前準備を入念にしているからこそ生放送でとっさに対応できるのでしょうね。

みなさんも「newsおかえり」を観るとき、横山アナは毎日そんな風に準備して放送しているんだなぁと思い浮かべてご覧いただけると、いつもとは違った「newsおかえり」に観えるかもしれませんね。

(次回は久保光代アナウンサーが担当します)

北村真平

newsおかえり』(毎週月曜〜金曜午後3:40〜)木・金曜に出演中。“きょうの深掘り”担当。2008年入社。京都市左京区出身。入社当時の趣味はブレイクダンス、特技は逆立ちしながら連続でジャンプできること、でしたが。。。

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