朝ドラ常連俳優は開始2分で100点正解! 阪神高速の大阪一部区間が“地上にある”特別な理由とは…

阪神高速道路の大阪市内一部区間は、ある特別な理由から高架ではなく、一般道と並んで地上にある。“NDY”こと、タレントの河合郁人と福井治人アナウンサーのコンビが解明しきれなかったこの謎を、“朝ドラ”ことNHK連続テレビ小説シリーズに多々出演してきたあの俳優が、なんと超スピードで解き明かした!

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阪神高速道路が地上を通っているのは、法円坂~森之宮の約200メートルの区間。その周辺の北側には大阪城や大阪府庁、大阪府警察本部、南側には大化の改新後に遷都された難波宮跡の公園がある。車で実際にこの区間を走ってみたNDYは、「すげえすげえ地上降りてきた! ええ? 何これ?」「隣、一般道走っている車と同じ目線になりました!」「あっ上がっていった!」などと衝撃を受けた。

車から降りた河合は、高速の真横にある大阪城公園を福井アナと調査するなかで、「景観を守るために(阪神高速道路の一部区間は)地上を走らせた」と推測。一方福井アナは、陸軍から自衛隊に引き継がれた城南射撃場の跡を公園内で見つけ、周辺の建物の位置関係も加味して、「自衛隊や警察が利用しやすいように地上を走らせた」と考えた。

NDYの予想は、どちらもハズレ! 歴史探訪プランナー・森なおみさんいわく、1960~70年代の阪神高速道路建設時に、「ある問題が発生した」ため、法円坂~森之宮の約200メートルの区間を高架にできなかったのだとか。ある問題のヒントは、「大きいモノ」で、「答えはすぐ近くにあります」「めちゃ近にあるので見落とさないように」と、森さんは河合と福井アナにアドバイスした。

阪神高速道路南側にやってきたNDYは、難波宮跡公園で「めちゃめちゃデカい」ものを発見! その正体は、60年ほど前に行われた発掘調査で見つかった、大極殿(だいごくでん)跡をはじめとする難波宮の遺跡群だ。60年ほど前といえば、高速の建設時期と一致する。

そこで福井アナが、「阪神高速をつくっているときに、難波宮の遺跡の発掘作業も進んでいて……」とまとめだすと、確実に100点をとりたい河合が「それいらないかも」「細かいこと言うと『ここが違います』ってなる」と指摘! そのため最終的に2人は、「難波宮跡の景観を守るため、阪神高速の一部だけが地上を走っている」という予想を立てた。

自信満々なNDYの推理は、100点満点中……「難波宮」というワードだけ正解なため20点! 60年前の難波宮発掘調査と、阪神高速道路建設の歴史を知るところまではよかったが、2人は重要なものを見落としていた!

それは、難波宮跡公園内で唯一調査しなかった内裏正殿(だいりせいでん)跡にある、「高架式を取り止めた高速道路」という説明板。そこには、「後世の大極殿に相当する内裏前殿をはじめとする多くの重要な遺構が発見されたことから、高速道路の設計を変更し、地下を破壊する高架式を取り止めて地上を通す構造とした」と記載されていた。

高架の橋脚を建てるために、地下の基礎工事は必要不可欠だ。しかしそれは、難波宮跡の破壊を意味する。つまり、阪神高速道路の一部区間が地上にある理由は、難波宮の遺構を保護するためだった。河合の余計な一言で高得点を逃したことに加えて、森さんのヒント「めちゃ近(=地下)」に気づけなかったことで、NDYは苦笑するしかなかった。

ちなみに、この謎解きVTRを見ていた俳優・松尾諭は、なんと公開開始2分ほどで正解にたどり着いていた! 難波宮跡の近くには、NHK大阪放送局や大阪歴史博物館があり、松尾いわく正解できた理由は、「博物館の地下には発掘の遺跡があって。だからそれで、地下にってイメージがあった」からだそうだ。

『てっぱん』『ひよっこ』『わろてんか』『エール』「舞いあがれ!』への出演で知られる松尾は、「朝ドラでよう(NHKに)行っとるから!」とドヤ顔。そんな彼に福井アナは、「松尾さんがNDYに入った方が100点とれるんじゃ……」と呟き、スタジオの笑いを誘った。なお、この一連の様子は、情報番組『newsおかえり』(毎週月曜~金曜午後3時40分、ABCテレビ)内の「福井×河合のなんでやねん!?」10月28日放送回で紹介された。

番組情報

河合&A.B.C-Z塚田×福井アナ「なんでやねん!?」(news おかえり)
毎週(火)

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