仕事を辞め、DIYで改造した車で日本一周の旅に出た夫婦! 祭りを楽しみ、山に登る“バンライフ”に密着!すべては「後悔しない人生」のため…
キャンピングカーを住まいとし、日本全国を巡る「バンライフ」という旅のスタイルが注目を集めています。仕事を辞め、自分たちで改装した車で日本一周の旅に出た夫婦に密着しました。
今年8月11日、高知市内で「よさこい祭り」を楽しんでいたのは、大阪出身のラコさん(26)。夫のイクマさん(27)と夫婦でバンライフを始めて2か月、祭りを中心に全国を回っていますが、そのスケジュールがとんでもないことに…!
7月30日の青森「黒石ねぷた祭り」を皮切りに、31日「八戸三社大祭」、8月1日「弘前ねぷたまつり」、2日「青森ねぶた祭」、3日は秋田「秋田竿灯まつり」、4日は岩手「盛岡さんさ踊り」、5日は青森「五所川原たちねぷた」、6日は山形「山形花笠祭り」、7日は山梨に立ち寄って花火を鑑賞し、一旦大阪の実家に戻ってからこの日に高知入り。すべてキャンピングカーを使ったバンライフ旅で、総移動距離はおよそ2300kmです。
こうして日本一周をしながら祭りを楽しみ、SNSで動画を配信…する予定でしたが、祭りを追いかけるのに忙しすぎて時間がなく、動画は未だにアップされていないとのこと。この日も夜の10時までよさこい踊りを楽しんだ後、休む暇もなく次の祭りを求めて車を走らせます。
翌12日の朝、ラコさんとイクマさんが目覚めたのは徳島県内のとあるキャンプ場。「わが家」と呼ぶキャンピングカーでぐっすり眠れたという2人の「バンライフ」をのぞかせていただきました。
白と木目を基調とした車内は、まさに家。床下には生活用品や衣類などがたっぷり入る収納スペースもあります。実はこのキャンピングカー、中古のハイエースをおよそ1か月半かけて2人で改造したものなんです。
【動画】天井や床をすべて張り替えるなどDIYで車内を全面改装。費用は37万円ほどでした。
もともと大学の同級生だったラコさんとイクマさん。同じ看護学科で出会って交際を始め、一緒にツーリングやキャンプを楽しんでいました。卒業後はそれぞれ看護師になりましたが、時を同じくして医療現場を襲ったのが新型コロナのパンデミック。外出する機会もほとんどなくなりました。
しかし、2年前に結婚したのを機に、自分たちらしく生きることを考え始めたという2人。「後悔しない人生を考えたら今日本一周するしかない」とそろって仕事を辞め、1〜2年の期間限定で旅に出ることにしたといいます。
現在は収入がなく、貯金を切り崩して旅を続ける2人。それでも、いつでもどこへでも旅ができる「自由」があります。徳島市内に向かった2人は、400年の伝統を持つ夏の風物詩「阿波踊り」を満喫。見るばかりでなく、踊りに参加して祭りを楽しみました。
8月31日、取材班は静岡県で再び2人と合流。前日には秋田で「大曲の花火」を堪能し、その前には青森で日本百名山の岩木山と八甲田山に登ってきたそうで…。日本一周の旅ではお祭りのほかに山登りも楽しんでいるという2人。今回はいよいよ日本一の山・富士山に挑みます。
初めてという富士登山は、2人のバンライフのハイライト。ころころと表情を変える山の天気を気にしながら、まずは9合目にある今夜の宿「万年雪山荘」へ。カレーを食べて眠り、朝に備えます。
翌日、午前2時半に出発した2人が目指すは富士山頂。ここでご来光を見るのが今回の登山の最大の目的です。
到着した山頂で腹ごしらえをしながら待っていると、いよいよ夜明けが。まばゆいご来光を浴び、「特別ですね、これは。ここでしか見られへん」と感激するラコさんは「富士山だけじゃなくて、もっと最高の景色あるだろうから。もっといろんなところを見に行きたい」と。最高の景色を求め、2人の旅は続きます。
バンライフを楽しむ夫婦は、10月8日(水)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。












