家族の絆に涙…『ビフォーアフター』依頼者の紹介で、アルプス山中のミシュラン「ポツンと一軒家」オーベルジュへ!
実は姉妹番組という『大改造!!劇的ビフォーアフター』と『ポツンと一軒家』の合体2時間スペシャルが、10月5日、ABCテレビで放送された。前半の『大改造!!劇的ビフォーアフター』パートでは、店の中に樹齢100年の巨木が生えるフレンチレストランを、匠が南フランスのコート・ダジュールに出張してリフォーム。後半の『ポツンと一軒家』パートでは、リフォームを依頼した日本人シェフの紹介で、アルプス山脈の奥深くにある「ポツンと一軒家」オーベルジュ(宿泊施設つきレストラン)を訪れた。
目的の「ポツンと一軒家」は、コート・ダジュール海沿いの日本人シェフの店から80キロ離れた、イタリアとの国境に近い標高1700メートルのアルプス山中。切り立った岩壁に沿って進む山道には、珍しい紫色の岩肌も見られる。
カーブミラーもない細い山道を抜けると、ミシュラン一つ星シェフが登山客用の古い山小屋をリフォームしたオーベルジュ「カンテサンス」がこつぜんと現れた。
「食材が豊富な山の中でレストランを開くことが夢だった。人里離れた山の中でも美味しい料理を提供すれば、お客さんは必ず来てくれる」と信じて店をオープンさせたオーナーシェフ(44歳)とサービスを担当する妻(42歳)、レストランの調理見習いになって1年という長女(16歳)と妹(12歳)の4人でここに住んでいる。
偶然通りかかった山小屋を気に入り、「いつか僕たちのものになる」と冗談まじりに言った言葉が、8年後に現実のものに。売りに出された山小屋を買い、2016年末からの4カ月間、友人たちの助けも借りて集中的に改装工事を行い「カンテサンス」を開業した。
子どものころから料理が好きだったというシェフは、15歳で調理師学校に入学。19歳のとき、働いていたレストランで妻と出会った。スイス、アメリカなど世界中のレストランで2人で経験を積み、長女誕生を機にフランスに帰国して店を構え、わずか5年で念願のミシュラン一つ星を獲得した。
カンテサンスは1階がレストラン、2階と3階が客室(全7部屋)。公共交通機関がない山の上で、車で来店するお客様が気兼ねなく食事とお酒を楽しめるよう、宿泊施設を併設。一家の住居もあるが、レストランのホールを増築する際に地下に作った自宅は、「お客様が快適に過ごせるのが最優先」と狭小住宅に。しかしそこは、娘たちが幼い頃に描いた絵を飾った寝室など、家族の愛情が詰まった空間になっていた。
シェフの料理は、「ハーブやキノコなど、山で取れる自然の食材を存分に生かす」のが特徴。山で食材をみつけ、それらに合わせて、コース料理を提供する。昔から看板メニューとなっているイラクサのスープの材料となるイラクサも、山で取っているのだそう。
厨房で見習いとして働き始めた長女は、将来の夢を「パパみたいなシェフになりたい」と語る。シェフは娘の成長に満足しつつも、「彼女はいずれ出て行ってしまうだろう」と言うと、それをきいた妹が寂しさから涙を流すと、妻や日本人シェフまでつられて涙を見せるハートフルな一幕も。
フランスはアルプスの山奥で、「お客様ファースト」の精神と、山の恵みを最大限に生かした料理で、親子のミシュランシェフを目指す「ポツンと一軒家」。そこには、希望に溢れた家族の強い絆があった。
感動の番組に、「あの家族に会いたい」というゲストの井森美幸。同じくゲストの葵わかなは、「皆さんの絆や志に感動。私も自分の仕事に誇りを持って頑張りたいと思いました」と感想を伝えると、MCの所ジョージが「いい形の合体でしたね」と、2時間スペシャルを振り返った。
これらは、10月5日放送の『「大改造!!劇的ビフォーアフター」×「ポツンと一軒家」合体スペシャル!』(ABCテレビ)で紹介された。
