消防ホースをオシャレなカバンに変える驚きの技術 脱サラして大阪の老舗縫製工場を再建した凄腕職人の道のりとは?

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大阪市中央区にある縫製工場「株式会社 福永」の三代目、福永佳久さんは、捨てられるはずだった廃材に新たな命を吹き込む凄腕職人です。

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消防ホースはカラフルなトートバッグに。高速道路の横断幕は、光に反射し、夜道でも目立つ派手なカバンにアップサイクルしています。機能性に優れ、オシャレでポップなカバンがSDGsアワードの時代に注目を集めています。

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大阪の高石消防署から定期的に消防ホースを譲り受ける福永さん。強力な水圧に耐える防水素材の消防ホースは耐用年数が約10年。これまでは廃棄するしかありませんでした。それを福永さんはバッグに仕立て直します。まずホースを裁断し、ベースとなる生地を作りますが、ホースの幅は20センチ。折り目を避けて使うとなると、9センチにしかならないのです。そのためホースを縫い合わせるのですが、ここで威力を発揮するのが、厚くて硬い生地を縫える特別なミシンと、福永さんの技術と集中力。さらに、ここからバッグ作りの最難関の工程が…!

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高度な技術を持つ凄腕職人と評判の福永さん。26歳で厚物の工具ケースを縫製する会社を継ぎ、アップサイクルの分野に進出したのがおよそ15年前。2023年にはSDGsアワード優秀賞も受賞しました。しかし、ここに至るまでには様々な苦労があったのです。
サラリーマンから縫製工場の三代目になった福永さん。最初は苦労の連続でしたが、ミシンの扱いにも慣れ、本格的に仕事を任されるようになった矢先の2008年、リーマンショックで売り上げが激減。その後、これからの時代に合ったモノ作りを探り、アップサイクルにたどり着きます。そのきっかけになったのが、現在中学1年生の長男、裕也君が長年、大切に使っているペンケース。それは幼稚園の制服から作られたものでした。「形を変えれば生まれ変わる」ことに気づいた福永さん。福永さんのこれまでの道のりをたどります。

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『LIFE~夢のカタチ~』は、9月27日 土曜 午前11時から放送。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)

番組情報

LIFE~夢のカタチ~
毎週(土)午前11時

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