最中の中に本物の“竹の子!?”京都・長岡京の老舗菓子店で“現代の名工”姉弟が編み出すアイデア和菓子
タケノコの産地、京都府長岡京市を代表する銘菓「竹の子最中」は、中にタケノコそのものが入った珍しい和菓子。昭和53年創業の人気和菓子店「菓子処 喜久春」の看板商品です。作っているのは姉の南向由美子さんと弟で二代目の西山基文さん。先代である父の西山喜久治さんに続き、今年、姉と弟揃って京都府の“現代の名工”に選ばれ、注目を集めています。
名物「竹の子最中」は、京都府の“現代の名工”である喜久治さんが考案し、二代目の基文さんが味を守っています。主に京都で採れたタケノコを使い、澄んだ甘みの氷砂糖で甘露煮にします。三日三晩かけて甘みを沁みわたらせたタケノコは、シャキシャキ感が残り、野趣あふれる味わい。タケノコをかたどった皮も愛らしい逸品です。
素材にこだわり、和菓子づくりに労をいとわない基文さん。毎朝、わらび粉から炊き上げるわらび餅も、カフェオーレ大福のコーヒー餡も全て自家製です。そこまで手間をかけるのは、すべて“美味しさ”のためです。
一方、上生菓子を作るのは姉の由美子さん。ファンシーな創作菓子が得意で、アレルゲンフリーの和菓子ケーキが人気です。土台は弟さんが作った上用饅頭。その上にそぼろ状の餡や練り切り、フルーツ味の餡などでデコレーションし、華やかで独創的なケーキに仕上げます。
また、立命館中学校・高等学校の生徒たちとのコラボも。文化祭に向け、生徒たちと新しい和菓子づくりに挑みます。生徒たちのイメージはロールケーキやモンブランといった和菓子らしくないものばかり。とはいえ、「できる限り、彼らの意見を取り入れてあげたい」と、技とアイデアを生かしたモンブラン風の和菓子や和風ロールケーキを試作しました。
さらに、2人は秋の新商品にも取り掛かります。どら焼きの新たな味に挑む由美子さんと基文さんに密着します!
『LIFE~夢のカタチ~』は、9月20日 土曜 午前11時から放送。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)
