亡き父の墓石抱きしめ「助けてくれ…」 2度の解散からTHE SECONDファイナリストに!73歳ザ・ぼんち里見まさとの苦悩と情熱

2度の解散を経験した73歳の“レジェンド漫才師”里見まさと(ザ・ぼんち)が、人生で一番のどん底期について明かした。それは、人気絶頂からザ・ぼんちを解散して約1年後のこと。当時30代前半だったまさとは、墓石を抱きしめながら「お父ちゃん、俺もうアカンかもわからん」と助けを求めたという。

【TVer】33歳で解散、50歳で再結成したザ・ぼんち。M-1出場は?「あっさり辞めます」というタイミングは?

2025年で73歳になり、デビュー55周年を迎える里見まさと。長い芸歴の中でもまさとの転機となったのは、1980年代の漫才ブームだ。彼が同い年のぼんちおさむと20歳で結成したザ・ぼんちは、当時レコードを82万枚以上も売り上げ、芸人初の日本武道館ライブを開催するなど、絶大な人気を誇った。彼らはとにかく毎日忙しく、休みはなかった。

しかしザ・ぼんちは、漫才ブームの終焉とともにファンが離れ、仕事も激減。33歳の時にまさとから話を切り出し、おさむが二つ返事で承諾し、2人はコンビを解散した。

まさとが一番辛かった時期は、コンビ解散から約1年後のこと。当時彼は、「僕って1人になったらこんなに仕事ないのか」「僕ってこんなにアカンの?」と絶望し、亡き父親が眠る墓を4日連続で訪れたそうだ。その際にまさとは墓石を抱きしめ、「お父ちゃん、俺もうアカンかもわからん。助けてくれ……」と初めて悲痛な叫びをあげたという。

絶望していたまさとが再び立ち上がるきっかけとなったのは、今は亡き亀山房代さんとの出会い。当時37歳だったまさとは、22歳の亀山さんと里見まさと・亀山房代を結成。年の差男女コンビとしてまた一から漫才に取り組んだ結果、46歳の時に上方漫才大賞の大賞を受賞した。まさとにとって大賞受賞は、ザ・ぼんち以来2度目だった。その後に里見は、亀山さんの結婚と出産をきっかけにコンビを解散。当時まさとは49歳だった。

なんとその翌年にまさとは、おさむとともにザ・ぼんちを再結成。解散から16年後の出来事で、所属する吉本興業の声掛けがきっかけだった。それから2人は漫才の技術をさらに磨き上げ、後輩たちに混ざって72歳の時に漫才賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~2024』に挑戦。翌年の2025年大会で、なんとグランプリファイナリストにまで上り詰めた。

古希(70歳)を超えても、まさとはまだまだ漫才の闘志を燃やし、舞台に立ち続ける。彼はそんな熱い生き様と波乱万丈な人生を、海原やすよ ともこ司会のバラエティ番組『やすとものいたって真剣です』(ABCテレビ)9月11日放送回で語り、共演者たちの胸を打った。

【TVer】「迷惑をかけるのはわかっている」けど……。70歳を超えてもザ・ぼんちがTHE SECONDに挑戦&学園祭に出演する理由は?

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