二宮和也が「何、今日の回!」と驚いた! 2連続空振りの末に、年間賃料1万3千円の円形校舎をアトリエとカフェにリノベーションした夫婦と出会う『ポツンと一軒家』

衛星写真でみつけた謎の一軒家の実態を徹底調査する番組『ポツンと一軒家』(ABCテレビ)。9月7日(日)の放送回では、室井滋と二宮和也をゲストに迎え、山形県のポツンと一軒家へ向かった。

オープニングで所ジョージがポツンと一軒家での生活をゲストに尋ねると、二宮和也は「見てるだけで十分かな。レベルが高すぎて!」と及び腰。一方、室井滋は「人生で大きなしくじりや戸惑いがあったときに訪ねて、工夫がある暮らしをされている方たちに新しい知恵を授けてもらえることを期待しています」と、前向きな姿勢を見せた。

捜索隊がまず衛星写真で見つけたのは、山形県の山の中腹にあるポツンと一軒家。最寄りの集落に到着した捜索隊が地元の人に衛星写真を見せて尋ねると、「その建物は農機具小屋で、誰も住んでいない」との答えが。しかし、情報通の住人から数キロ先の集落に、一軒だけ人の住む家があると教えられた。教えられた集落の手前で再び聞き込みをすると、そこは「かつては数百人の集落があったが、今は誰も住んでおらず、土砂崩れで車でも行けない」と、廃村状態であることが判明。二宮も「何、今日の回!」と2軒連続の空振りに驚くが、捜索隊のさらなる聞き込みで、近くに廃校になった「ポツンと小学校」に住む、陶芸家夫婦がいるという情報を掴んだ。

ドーム型の屋根を持つ3階建ての円形校舎は、廃校になった「次年子小学校」。陶器のお風呂を作る陶芸家のご主人・54歳と、地元野菜の料理が名物のカフェを切り盛りする奥さま・53歳が、住んでいた。

円形校舎は建設費が抑えられるため、かつては全国各地に建てられていた。ここでも62年前に建築され当時は100人以上の児童がいたが、20年前に廃校に。滋賀県信楽で陶器のお風呂を作る職人として働いていたご主人が、実家のある仙台の近くで大きな作品を作れる廃校を探していて、この円形校舎と出会い、翌年に解体される予定だったこの小学校を、年間1万3000円という破格の賃料で借り受けた。

セルフリノベーションをした学校は、1階はご主人が温泉旅館やスーパー銭湯の陶器の浴槽を作る陶芸工房に。かつての校長室は、自家製の陶器のお風呂を備えた住居スペースになった。

2階は奥さまの営むカフェとギャラリー。奥さまの地元野菜を使った料理が評判となり、山形県内だけでなく、仙台、秋田、さらには東京や茨城からもお客さんがやってくるという人気店に。東京に住んでいた奥さまとは、友人が企画した器と料理のコラボイベントで知り合ったそう。

3階は体育館。ご主人は「自分ちに体育館あるって言えるのが面白い」と笑うが、体育館の円形屋根には冬になると4メートルもの雪が積もり、専門業者を呼んで雪下ろしをしなければならないのだそう。

ご夫婦は、「廃校になったこの場所に人を呼び戻し、過疎が進む地域に活気を取り戻したい。田舎でも自分の工夫次第で生活をすることができるということを提案したい」 と語り、体育館や校庭でイベントを行っている。工房を探して廃校を見つけ、この地に根を張ったご主人と、ご主人が焼く器に地元野菜の料理を盛り付け客をもてなす奥さまは、過疎化が進む地域に人を呼び、活気を取り戻す希望の光になっていた。その活動を見て、二宮も思わず「個人でやるこの胆力はすごい!」と絶賛した。

この山形県のポツンと一軒家は、9月7日に放送されたバラエティ番組『ポツンと一軒家』(ABCテレビ)で紹介された。

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