安倍元総理が「怖いのか朝日新聞が!」と激怒。政治ジャーナリストの仕事の流儀とは? 『正義のミカタ』
最強専門家軍団がニュースの正しいミカタを解説する情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)。東留伽アナウンサーがMCを務める番組公式YouTubeチャンネル『正義のミカタチャンネル』で、元日本テレビ解説委員で30年以上の政治記者歴を持つ青山和弘氏が“政治ジャーナリストの仕事”の舞台裏を明かしている。
政治記者たちは、政治家本人に近づいて、だからこそ得られる情報を伝えるのが仕事。ただ、「政権とマスコミが近いみたいな見られ方をし過ぎてるのかなと思って…」と語るのは東アナ。特に斎藤元彦兵庫県知事の選挙騒動を受けて「どう報道するべきか」を、記者たちも考える機会が多くあった様子。新聞記者たちと話すなかで、東アナも「どうしたらいいのか」と感じているようだ。
これに対して「まさに倫理観とか矜持の問題だと思う」と青山氏は語る。友達として聞いた話でもないし、趣味でやっていることでもない。仕事としてジャーナリストをやっているため「話を聞いてニュースだと思ったら、なるべくオープンにしていくべき」だと持論を語った。「ただ、そこで完全なルール違反はできないし、ある程度知っていてもプライベートなことは言わないし。一人ひとりの記者としての矜持の問題だと思うんですよね」とコメント。
さらに、自身の仕事を「センスが求められるんですよ」と語る青山氏。記者としてルール違反をすればネタはとれなくなる。かといって、「全部本当のことを言わないのは記者じゃなくなっちゃう」。個人的な会話に聞こえるところで得た情報でも「ニュースを出さなかったらジャーナリストとして失格」だと考え、それを公に出していく。ある程度の人脈と経験を積んでセンスを磨いていかないとできない仕事でもあるのだ。
「政治評論家じゃないし大学教授でもないから『こう思うんだ、こうするべきだ』ということよりも『今の政治家はこう考えてます』『政治がこうなりそうだ』というのを皆さんにお伝えするのが役割だと思っている」。だからこそ「枝野さんにも石破さんにも萩生田さんにも話を聞く。どんな人にも話を聞けるのが僕の強みだし仕事だと思っている」という。それを材料に皆さんに議論してもらい、反対だとか賛成だと言ってもらえばいい、というのが青山氏のスタンスだ。30年以上政治記者を続ける中で、付き合っている政治家も多く『この人とは話ができるね』という認識でいてくださっているのだろうと分析する。
そんな青山氏は、安倍晋三元総理によく怒られたそう。といっても「お前、昨日電話で話したことを(外に)言っただろ」と怒ることは一切ない、と青山氏。安倍元総理が激怒したのは、安倍氏が「朝日新聞はサンゴ礁を傷つけた新聞だから…」といった発言をし、予算委員会が紛糾したときのこと。
昔の話を持ち出すのは総理のやり方としてあまり良くない、と中継したところ「お前どっち向いてやってるんだ!」「怖いのか朝日新聞が!」と怒鳴られたという。青山氏はこの理由を「安倍さんには政治的な考え方がしっかりあって、そこと真逆に見えるようなことを言われたと思ったんでしょうね」「安倍さんはそこに地雷があるというのはよく分かるんですよね」と明かした。
さらに青山氏は、事務所出入り禁止にされたという大物政治家の存在も告白! 東アナも「えー誰ですか?イニシャルは?」と気になるその人物とは…!?
番組公式YouTube『正義のミカタチャンネル』では、東留伽アナのMCで、放送には入りきらなかった話も深掘りして配信中!
