広陵(広島)、史上最遅午後7時29分開始の初戦制し夏の甲子園2回戦へ 旭川志峯(北北海道)は粘るも32年ぶり白星ならず

©️ABCテレビ

夏の甲子園(第107回全国高等学校野球選手権大会)3日目にあたる8月7日の旭川志峯(北北海道)と広陵(広島)の試合は、大会史上最も遅い午後7時29分から始まった。カクテル光線が照らすグラウンドで勝利したのは、夏の甲子園に3年連続で出場する広陵だった。

【動画】強豪・広陵(広島)相手に接戦! WBC世界一監督・栗山英樹氏に見守られながら投げた、旭川志峯(北北海道)エース・河合悠希選手の魂の10球

暑さ対策の一環として、「午前の部」と「夕方の部」の2部制で実施している夏の甲子園第107回大会。津田学園(三重)と叡明(埼玉)の第3試合が延長12回タイブレークにもつれたため、旭川志峯と広陵の第4試合が始まったのは、夏の甲子園史上最も遅い午後7時29分だった。

©️ABCテレビ
©️ABCテレビ

旭川志峯の先発投手は、3年生エース・河合悠希選手ではなく、同学年の大渕蒼空選手。大渕選手が3回裏まで無失点に抑えると、旭川志峯は広陵の3年生エース投手・堀田昂佑選手に苦戦しながらも、4回表でついに先制した。

©️ABCテレビ
©️ABCテレビ

しかし、その裏で広陵が1点を返して同点に。6回裏に旭川志峯は広陵打線に襲われ、この試合で初めてリードされてしまった。さらに7回裏で、2番手投手の3年生・宝泉玄選手がピンチを背負い、旭川志峯はさらなる追加点を許してしまう。しかし、レフトの3年生・熊野瑠威選手の気迫あふれるジャンピングキャッチ、そして宝泉選手の力投によって、旭川志峯は最少失点でこの回を終えた。

©️ABCテレビ
©️ABCテレビ

旭川志峯は、カクテル光線に照らされながら最後まで全力で挑んだが、5回表以降は堀田選手から追加点を奪えず、最終的に1対3で広陵に敗れた。旭川大時代の1993年以来となる初戦突破の夢は果たせなかった旭川志峯だが、強豪・広陵を相手に繰り広げた接戦は、多くの高校野球ファンの胸を打っただろう。

©️ABCテレビ
©️ABCテレビ

8回裏ツーアウト2点差という失点が許されない場面でマウンドに上がった、河合選手の魂の10球も心を打った。河合選手は、WBC世界一に輝いた監督・栗山英樹氏が住む北海道栗山町出身。子どもの頃から栗山氏にあこがれ、夢だった阪神甲子園球場に立った。

©️ABCテレビ
©️ABCテレビ

この日の試合の記者席には、なんと栗山氏の姿が。試合には負けたものの、河合選手は気合と根性をあこがれの人に見せることができて、表情は晴れやかだった。「小さい頃から憧れの場所だったので、そこで1試合やることができたのはこれからの財産」「今まで野球やってきた中で最高の1日」と、河合選手は試合後に明かした。

©️ABCテレビ

なお、接戦だった旭川志峯と広陵の試合ハイライトは、8月7日に放送された『熱闘甲子園』(ABCテレビ・テレビ朝日系列)で紹介された。

番組情報

熱闘甲子園
8月5日(火)〜決勝戦まで連日夜放送 ※休養日除く(予定)※変更の場合あり

関連記事

おすすめ記事 おすすめ記事