“金農旋風”の弟がずらり出場!! 吉田輝星の弟・大輝(秋田・金足農)たちは帰ってきた甲子園で“兄超え”なるか?

8月5日に開幕した夏の甲子園(第107回全国高等学校野球選手権大会)に、7年前の2018年準優勝校である金足農(秋田)が帰ってきた! チームの中心人物は、2018年の最強選手たちの弟軍団だ。その中の1人でエース吉田大輝選手は、プロ野球オリックス・バファローズの吉田輝星の弟として知られている。弟軍団は、兄たちを超えようとするが……!?

【TVer】兄はプロ野球の吉田輝星! 金足農(秋田)エース吉田大輝が号泣……沖縄尚学(沖縄)との決着がついた瞬間

2018年の夏の甲子園第100回大会に巻き起こった、金足農の快進撃“金農旋風”が記憶に残っている高校野球ファンは多いだろう。その金足農ナインの実の弟にあたる、当時アルプススタンドで応援していた少年たちが、2025年に甲子園球場に帰ってきた!

2018年準優勝メンバーの弟たちは、兄と同じく金足農の野球部に入部。大垣日大(岐阜)戦でホームランを放った大友朝陽選手を兄にもつ陽夕選手は3年生、横浜(南神奈川)戦で逆転3ランホームランを打った髙橋佑輔選手の弟である孝士朗選手は2年生、近江(滋賀)戦でサヨナラ2ランスクイズを決めた斎藤璃玖の弟である遼夢選手は2年生になった。

2018年準優勝投手で現在はオリックスで活躍している吉田輝星選手の弟、大輝選手は3年生になり、兄と同じくエースピッチャーに! 「2018年は輝星たちが漫画の主人公みたいな感じだったんですけど、今年は自分たちが主人公になって、金農旋風を起こしたい」と意気込む大輝選手たちは、夏の甲子園2日目にあたる8月6日の第3試合で、沖縄尚学(沖縄)と戦った。

金足農の先発ピッチャーは、大輝選手ではなく遼夢選手。遼夢選手は、ケガでベンチスタートした大輝選手に想いを託され、4回裏までパーフェクトに抑えた。一方、沖縄尚学の2年生サウスポー末吉良丞選手も手ごわい。最速150キロを誇る末吉選手によって、金足農は5回までに三振を10個とられ、金農旋風を起こせなかった。

さらに金足農は、5回裏に2アウト3塁のピンチを背負う。この場面で満を持して登板したのは、頼れるエース大輝選手だ。大輝選手は先制のピンチをしのいだだけでなく、自己最速の147キロを更新し、ケガを感じさせないほど大活躍! しかし、7回裏で沖縄尚学打線につかまり、先制点を許してしまった。

次の8回表では、金足農にこの試合初のチャンスが到来。金足農カラーの紫に染まったアルプススタンドが、この試合で一番盛り上がる中、打席に立った大輝選手は快音を響かせたが、残念ながらセカンドゴロという結果に。その後に一打同点の場面になるも、金足農は末吉選手に打ち取られて沖縄尚学に0対1で敗北し、2回戦には進めなかった。

兄たちを超えられず、あまりにも短い夏となった金足農ナイン。仲間たちとグラウンドで泣き崩れる大輝選手は、「輝星たちの代の先輩方は本当にすごいんだなというのを改めて思いました」とのちに振り返った。

そんな大輝選手に、一緒に戦った陽夕選手は、「大輝と一緒の代で野球できたのが一番うれしいし、ありがとうの言葉しかないから、泣かないで笑顔になって。泣いていたら成長できないから」とニッコリ。陽夕選手の感謝と激励の言葉で大輝選手は笑顔になり、遼夢選手ら2年生たちに、「次こそ金農旋風を起こしてほしい」と想いを託した。

なお、手に汗握る金足農と沖縄尚学の試合ハイライトは、8月6日に放送された『熱闘甲子園』(ABCテレビ)で紹介された。

番組情報

熱闘甲子園
8月5日(火)〜決勝戦まで連日夜放送 ※休養日除く(予定)※変更の場合あり

関連記事

おすすめ記事 おすすめ記事