『神戸・湊川に“ヴェルサイユ宮殿の柱”があるのなんでやねん!? 塚田僚一(A.B.C.-Z)がギリギリ表現に挑戦 正体は100年前のアレだった』

神戸電鉄湊川駅(兵庫県神戸市兵庫区)のそばには、ヨーロピアンなデザインの建造物がポツンと佇んでいる。それはまるで、フランスにあるヴェルサイユ宮殿の柱のよう。実はこの建造物には、100年前の神戸の秘密が隠されていた! ABCテレビの古川昌希アナウンサーと調査を始めたA.B.C-Zの塚田僚一は、奇想天外な予想をさく裂させ……!?
【未公開動画】「地上波ではお映しできない」大きなアレとは!? 遭遇したA.B.C-Z塚田僚一&ABCテレビ古川昌希アナ悲鳴!

湊川の“ヴェルサイユ宮殿の柱”は、柱というよりは、装飾が凝った水道管のよう。柱の上の土地には湊川公園があり、かつて何か建物があったのかもしれない。そこで古川アナは、「水道管を取り付けるにあたり、建物の雰囲気に合うデザインにした」と予想した。

では、公園の前身である建物は何なのか? 塚田がだいぶ表現を考えて、「大人のホテル」と呟くと、古川アナは「夕方(のテレビ番組)で言える限界の表現」と大笑い。「ちょっとさ、昭和レトロの感じもあるの」「ちなみにウチの実家のところはパンドラ」と塚田が続けると、古川アナは「いいねん! ええねんもうその話は!」とすかさずツッコんで、2人は笑い合った。


神戸の歴史に詳しい、追手門学院大学の道谷卓先生いわく、湊川の“ヴェルサイユ宮殿の柱”は排水管とのこと。「およそ100年前の歴史を刻む非常に重要な排水管」で、「本来、姿を見せることのないはずのモノだった」そうだ。実はここには、2023年1月まで兵庫警察署湊川交番があり、移転するまで52年もの間、排水管が隠れていた。その存在が明らかになった当時は、「昭和レトロな排水管が姿を現した!」と話題になったらしい。

100年前の排水管のデザインが、“ヴェルサイユ宮殿の柱”風である理由を探るため、塚田と古川アナは湊川駅の構内へ。しばらく構内を調査した2人は、古川アナの提案で湊川駅のそばにある、新開地商店街へ向かった。

商店街内には、約100年前に開館した洋風建築の劇場・神戸松竹座に関する説明版が。説明版の情報によると、かつてこの周辺は「東の浅草・西の新開地」と謳われるほど一大繁華街として栄え、24もの劇場や映画館が立ち並んでいたとのこと!

そのため古川アナは、「コレよ絶対! 時代もドンピシャ、100年前でしょ!? 劇場があったんじゃない?」と確信。塚田も、「24のうちの1つの!」と同意し、“湊川のヴェルサイユ宮殿の柱”=100年前にあった劇場の排水管と、2人は考えをまとめた。

そんな自信満々な塚田と古川アナの前に、なんと鉄道ライターの伊原薫さんが登場! つまり、謎に関係があるのは鉄道なため、塚田と古川アナの推理は100点満点中0点だった。

塚田と古川アナが伊原さんに連れられてきたのは、調査したはずの湊川駅の構内に広がる広い通り。伊原さんによると、現在地下にある湊川駅のホームは、かつてはこの通りにあったという。

神戸電鉄(旧・神戸有馬電気鉄)は1928年に開業し、もうすぐ100年になろうとしている。開業当時の湊川駅は非常に大きく、伊原さんによると、「この街を象徴するようなターミナル駅」で、駅舎は豪華絢爛な石造りだったのだとか。


ちなみに、駅舎と湊川の“ヴェルサイユ宮殿の柱”が石造りのヨーロピアン風な理由は、湊川公園の時計台にあった! そこには、「神戸タワーは大正13年3月に建設され、神戸一の繁華街・新開地のシンボルとして、多くの市民に親しまれた」という記載が。伊原さんいわく、「この神戸タワーのデザインを模して、あの駅舎を造った」「その一環としてあの排水管とかも凝ったデザインになっている」そうだ。


なお、神戸・湊川の“ヴェルサイユ宮殿の柱”は、情報番組『newsおかえり』(毎週月曜~金曜午後3時40分、ABCテレビ)内の「古川×塚田のなんでやねん!?」7月29日放送回で紹介された。

