滋賀県長浜市にUFO型の“ぶら下がり信号機”があるのなんでやねん!? 日本でここにだけの絶滅危惧種!? 事の起こりは豊臣秀吉だった?

滋賀県長浜市の市街地に、世にも奇妙な形をした信号機が! このタイプの信号機は、実は日本でここにしかないため、レア中のレア。なぜこんな形をしているのか……それは、長浜の歴史が関係しているからだ。タレントの河合郁人とABCテレビの古川昌希アナウンサーが調査すると、謎の信号機に秘められたロマンが明らかになった!

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謎の信号機は、長浜曳山まつりの看板が目を引く商店街近くの、交差点のど真ん中にある。1本の支柱からぶら下がっており、従来の横型ではなく縦型だ。長浜といえば、冬は雪が降り、一部山沿いが全国有数の豪雪地で知られている。そのため河合と古川アナは、「(信号機が縦型なのは)雪が積もらないようにっていう設計」と推測しつつも、「別の理由もあるんじゃない?」とさらに考えた。

本来交差点には信号機が4つ必要で、同じく支柱も4本必要だ。しかし、謎の信号機は1台で4役も担っている。この点に着目した河合は、「(この交差点を)“何か”が通るのかな」とポツリ。何か=長浜曳山まつりの曳山(山車)とひらめき、古川アナも納得した。

京都・滋賀に詳しい以倉敬之さん(京都のミニツアー・まいまい京都代表)によると、謎の信号機は全国的にとても珍しいもので、「懸垂型交通信号機」という名称のほか、交差点の真ん中に浮かぶように位置することから、「UFO信号機」と呼ばれているのだとか。「一般的なのは横型なんですけど、特に縦型はレア中のレア」で、今は長浜のこの1台だけしかないらしく、絶滅危惧種と言える信号機だった!

世にも珍しい縦型UFO信号機が使われている理由の1つは、河合と古川アナの予想通り雪対策。2人の考え通り理由はもう1つあり、それは以倉さんいわく、「長浜の城下町が築いてきた400年の歴史」が深く関係しているとのこと。「実はあの信号機は、信号としての機能はもちろんのこと、他の町では考えられないスゴくロマンのある、日本で唯一無二の信号機」だそうだ。その答えは、UFO信号機の先の商店街にあるという。

さっそく商店街へ向かった河合と古川アナは、長浜曳山まつりについて学べる長浜市曳山博物館を発見。さらには河合が再びひらめき、「信号機は可動式。曳山まつりのときに(巨大な曳山が通れるように)動かせる」という最終予想を古川アナと一緒に立てた。

河合と古川アナの推理は、100点満点中……見事100点! 長浜は、戦国武将・豊臣秀吉によって開かれた町であり、長浜曳山まつりは秀吉公がきっかけで始まったとされている。そのため、長い歴史を繋いできた長浜曳山まつりは、地域住民にとって何よりも重要。祭のためならと、この町は信号機まで動かすのだ。河合と古川アナは、実際に動く縦型UFO信号機の映像を見て、「徹底的に“曳山まつりファースト”!」とビックリした。

実は商店街にも、長浜曳山まつりファーストな工夫が満載。曳山がぶつからないように、アーケードは天井が高めだ。通行の際に揺れを最小限にするために、地面には曳山の幅に合わせて小さな石がギッシリ。辻回しがしやすいように、交差点には石が円形に配置されている。

なお、長浜市民が今も秀吉公を想うロマンあふれる信号機は、情報番組『newsおかえり』(毎週月曜~金曜午後3時40分、ABCテレビ)内の「古川×河合のなんでやねん!?」7月8日放送回で紹介された。

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