義実家の『ポツンと一軒家』を守る夫! 従兄妹70歳夫婦は、約800年前の平家落人の末裔だった

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広島県の山奥には、ポツンと佇む一軒家と広大な棚田がある。実はここ、約800年も続く、平家落人ゆかりの地! “ポツンと一軒家”は、その末裔である70歳の女性の実家だ。同じく平家落人の血を引く同い年の夫が、麓の集落から毎日のように通って手入れをしているという。

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もともと従兄妹同士の70歳夫婦は、昭和50年に20歳で結婚。夫は、ポツンと一軒家に幼い頃から遊びに来ており、結婚後は義両親と「3年くらい住んだ」そうだ。その後に夫婦は、我が子の小学校入学とともに麓町へ移住。その理由は「小さな子どもがこの近辺にいなかったので。子どもがかわいそうってことで。学校に通うのもここからは大変」だったからだ。

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かつてポツンと一軒家がある土地は、十何軒も家が建つ集落だった。ここの住人たちは、平安時代末期に源平合戦で源氏に敗れた平家軍の生き残り、いわゆる「平家の落人」。つまり70歳夫婦は、平家の落人の末裔にあたる。他の末裔たちが麓町へ移住していったため、この地にある家は45年前からポツンと一軒家だけ。その唯一の住民(70歳男性の義両親)は、11年前に他界した。

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現在70歳の男性は、本業であるアルミサッシ職人の仕事を続けながら、腰を痛めた妻に代わって、空き家になったポツンと一軒家と、義両親が残した棚田を管理している。棚田には大きな農業機械を入れられないため、作業は通常の田んぼよりも大変だ。しかし、48歳の一人息子や、麓町の自宅隣で暮らす70代の義姉夫婦に手伝ってもらい、70歳男性は毎年おいしい米を作っている。

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ポツンと一軒家と棚田の今後について70歳男性は、「全然考えていない」とのこと。「元気で(麓町からポツンと一軒家まで)上がれるうちは上がって」「お米を作る、草を刈る」ただそれだけだという。

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そんな70歳男性をずっと見てきた彼の一人息子にも、棚田を守りたい気持ちはある。しかし「結婚していればまだいいけど、僕独身ですから。兄弟もいないし、僕が継いでも次がいない。今のところは……」と息子は苦笑いした。血は途切れたとしても、こんなに立派な棚田を受け継ぎたい人は、近い将来きっと現れるだろう。

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なお、平家落人の末裔が守るポツンと一軒家は、6月8日に放送されたバラエティ番組『ポツンと一軒家』で紹介された。スタジオは、「今やれることだけをとことんやりきるっていう、良き刹那主義を感じました」「(義両親が)亡くなってからも感謝の心が消えないからそれを受け継いでいるんですね」など、70歳男性の生き様を称賛する声でいっぱいだった。

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