阪急宝塚線・池田駅前にある金ピカモニュメントの謎 幕?布?ラーメン? 知られざる日本の歴史の原点とは?

阪急宝塚線池田駅の前には、金色に輝く謎の巨大モニュメントがある。このモニュメントが表しているのは、幕? 布? それとも、インスタントラーメン発祥の地である池田を象徴している!? 実はこの謎のモニュメントには、知られざる日本の歴史が隠されていた!
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謎のモニュメントは、幕が開く途中のようなデザインだ。実物を見たタレントの河合郁人とABCテレビの古川昌希アナウンサーによると、「マントのようにも見える」という。池田といえば、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」発祥の地として有名なため、「箸かフォークで(麺を)上げている瞬間なんじゃない!?」という考えも河合から飛び出た。

謎のモニュメントが何を表しているか知るべく、河合と古川アナは池田駅の北側を調査することに。しばらく歩いた2人は、阪急阪神東宝グループ創始者・小林一三氏の記念館にたどり着いた。やがて彼らは、「(謎のモニュメントは)池田にゆかりのある小林一三さんか、インスタントラーメンが関係している」と考えを絞ったが、どちらもハズレだった!


大阪の歴史に詳しい歴史探訪プランナー・森なおみさんいわく、「池田は“あるもの”の歴史の原点の地」であり、謎のモニュメントはそれを象徴しているとのこと。さらに森さんは河合と古川アナへ、「商店街を過ぎて西に行くと猪名川があるんです。その川までにヒントがある」とアドバイスした。


森さんのアドバイス通り、河合と古川アナが西にある商店街へ向かうと、大阪のシンボルである幸福の神様・ビリケンさんの像があった。ビリケンさんを商標登録したのは、池田市出身で繊維商社・田村駒の創業者だ。さらに河合と古川アナは、像の近くで繊維関係の店を数多く見かけ、謎のモニュメントのデザイン=布と考えた。


その後に河合と古川アナは、猪名川に架かる呉服(くれは)橋と、芝居小屋・呉服座の跡地の石碑を発見。古川アナは、「池田はお芝居の発祥の地で、あのモニュメントは、芝居小屋の緞帳を表している」と推測したが、河合から「呉服って漢字を使っているのは、元々そういう場所だったからじゃない?」と指摘され、考えを改めることに。最終的に2人は、「池田は繊維業の原点の地。モニュメントは布を表している」と考えをまとめた。

自信満々な河合と古川アナの推理は、100点満点中……75点となんとも微妙! 呉服や繊維に注目できたのは良かったが、2人に森さんがたどり着いてほしかったのは、池田駅の西側にある呉服(くれは)神社だ。ここは、繊維の祖神・呉服大神(くれはおおかみ)を祀る由緒ある神社である。

森さんによると、「1500年前に中国の呉から、呉服(クレハトリ)・穴織(アヤハトリ)の2人が日本にやってきて、機織りを広めた」とのこと。その2人の織姫は池田にやってきて池田で亡くなったんだそう。そのことから、池田は「繊維の原点の地」と言われていて、駅前の謎のモニュメントは、衣を表していたのだ。

なお、大阪出身の古川アナも知らなかった池田駅前のモニュメントの謎は、情報番組『newsおかえり』(毎週月曜~金曜午後3時40分、ABCテレビ)内の「古川×河合のなんでやねん!?」6月10日放送回で紹介された。
