ワンディッシュ（一皿）のおいしさのヒミツを、4週で追いかけるこの番組。

今回は、タレント・つるの剛士さんが北海道の北広島市へ。食と農業の未来を楽しく学べるスポットを訪れ、レタスとアスパラガスをAI技術で育てている最新の農業に触れた。 ワンディッシュに込められた、おいしいの向こう側とは…？

#1　 KUBOTA AGRI FRONT CAFE

自分でも農業をしていて、最新の農業に興味津々だと話す、タレント・つるの剛士さん。カフェ“KUBOTA AGRI FRONT CAFE”でいただくのは、まるごとレタスのフレッシュサラダセットだ。メインのフレッシュなレタスは、植物工場でAIの技術を使い、ロボットが栽培した新鮮な野菜。朝採れたてのものをランチに食べられるというスピード感だ。通常は、収穫してから時間が経つと野菜のうまみが減ってしまうが「野菜本来のおいしさを知ってほしい」という願いを込めた一皿になっていた。つるのさんからは「贅沢ですね。野菜でお腹いっぱいになれるなんて！」と笑顔がこぼれた。

おいしいの向こう側には、野菜のおいしさを伝えたい想いがあった。

＜紹介したお店＞
KUBOTA AGRI FRONT CAFE
https://www.kubota.co.jp/agrifront/cafe

#2　 KUBOTA AGRI FRONT

つるのさんは今回、一皿に使われたレタスとアスパラガスを育てている施設に潜入した。カフェと同じ施設内にある“KUBOTA AGRI FRONT”では、AIが水耕栽培を行っていて、温度や光など約20項目を管理。野菜の育ち具合を見て必要な量を判断しているという。スタッフの上西さんに案内されて最新農業の現場を訪れたつるのさんは「このレタス、生き生きしてますね！」と驚きの声を挙げた。

この施設では、環境や天候に影響されることなく、1日当たり約150株のレタスを安定的に栽培できる。もともと、農業を教える普及指導員をしていたという上西さん。AIと人が一緒に育てることで、よりおいしい野菜が誕生する。上西さんはこの場所を「レタスのためには幸せな環境だと思います」と語り、つるのさんも「農業の明るい未来が見えますよね」と感動の表情。

おいしいの向こう側には、農業の未来を考える姿があった。

＜紹介した場所＞
農業学習施設 KUBOTA AGRI FRONT
https://www.kubota.co.jp/agrifront

#3　野村園

一皿に入っていたアスパラガスも“KUBOTA AGRI FRONT”でAIを使って育てていた。今回つるのさんが訪れたのは、そのAI技術を取り入れようとしている農家、野村園さん。野村さんは、上西さんからAIについて教えてもらったことで、お父さんから受け継いだ農園に最新のスマート農業を取り入れようと決意した。

「病気になりやすいので、管理が大変」というアスパラガスの栽培には、これまで何年もかかって経験値を得る必要があったが、スマート農業なら、短期間でスキルを手に入れることができる。「農業のあり方が変わっていくんじゃないかと思います」と話す野村さん。
つるのさんも「若い世代がこれからの農業を支えていくわけだから。新しいスマート農業を勉強していただいて、おいしい野菜を作ってくれることは我々としても希望。テーブルで待ってます」と熱く語った。

＜紹介した場所＞
野村園

#4　　北海道三笠高校

つるのさんが一皿を味わったカフェには、実は助っ人がいるという。そこで向かったのは、北海道三笠高等学校。

三笠高校は、北海道で唯一、全国でも珍しい調理科だけの公立高校。カフェの店長は「未来の食を担うプロを目指す生徒さんと一緒に仕事しよう」と依頼したんだそう。男子生徒は「商品開発に携わったことがなくて不安だったんですけど、先輩と同期にいろんなアイデアを出してもらって無事たどり着けた。うれしかったですね」と語ってくれた。

また生徒たちは、調理や接客から、メニュー開発まで生徒だけで行う高校生レストランでも料理の腕を磨いている。生徒の一人は、卒業後の進路について「栄養についての勉強もしたいなと思っていて。栄養バランスを考えたメニューを提供するようなお店ができたらいいなと思ってます」と話す。

「新しい技術と、皆さんの新しい発想がコラボレーションしたメニューが今後たくさん出てくると思うんですね。未来は明るいなという感じがしている。頑張ってください！」と、つるのさんは高校生たちにエールを送った。

＜紹介した場所＞
三笠高校生レストラン　ESSOR（エソール）
https://mikasa-highschool-restaurant.com