過去に思わぬクレーム「こんなんちゃうやないか!」 大阪初!空堀大人気チョコ専門店の知られざるヒストリー
2025年は、昭和で数えるとちょうど100年にあたる年。100年における食の歴史の中には、現在も愛され続けている名店がある。その1つが、1988(昭和63)年に大流行した高級チョコレートの専門店だ。大阪初のチョコレート専門店として開業したその店には、苦難のエピソードがあった……!
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大阪初のチョコレート専門店とは、空堀エリアにある“エクチュア からほり「蔵」本店”のこと。古い街並みに溶け込むこの店に、お笑いコンビ・ギャロップの林健は、「うわ~何コレ! 朝ドラに出てくるようなところやんか!」とビックリ。芸術品のように美しいチョコレートの数々を、相方の毛利大亮とともに、「ようさんある!」「かわいらし~!」などとうっとりしながら眺めた。

エクチュアが、大阪初のチョコレート専門店として開業したのは、高級チョコレートがブームになる少し前の1986(昭和61)年。本場・ベルギーから材料を仕入れて、至高の逸品を作っていたが、高級チョコレートにまだ馴染みがなかった当時の大阪では、なかなか受け入れられなかった。従業員いわく、「食べていただいたお客様に、『こんなんチョコレートの味ちゃうやないか!』って怒られたことがあります」とのこと。

エクチュアは、それでもめげずに絶品チョコレートを追求し続け、のちに看板商品である塩チョコレートを開発。このチョコレートは、2000年代に塩スイーツブームが起きるきっかけにもなった。試食した林は、「コレおいしいな~! 塩加減が絶妙!」とうなりまくり。VTRをスタジオで見守る海原やすよ ともこももちろん知っており、「これホントおいしい!」「めちゃくちゃおいしい!」と絶賛した。
実は、チョコレートに生姜や味噌といった和風の素材をいち早く取り入れたのもエクチュア。時代の変化の中で日本人の口に合うチョコレートを追求しているため、高級チョコレートブームから37年経った今も、エクチュアにファンが多いのは納得だ。
そんなエクチュアは、5月29日に放送された海原やすよ ともこ司会のバラエティ番組『やすとものいたって真剣です』(ABCテレビ)で紹介された。同放送回は、「ギャロップの昭和100年!愛されロングセラーグルメ」と題して、ほかにもギャロップが、京都最古のメキシコ料理店のほか、日本で初めて温水シャワーを開発した大阪の会社を訪れた。
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