武庫川駅がホンマに武庫川上にあるのはなぜ? 阪神電鉄ミステリー「人生は苦しい上り坂のあと下り坂で楽になる」がヒント!? 

2025年で、阪神電鉄は開業120周年を迎えた! 歴史ある阪神電鉄の武庫川駅は、名前の通り武庫川の真上にある。なぜ川の上に駅がつくられたのか、A.B.C-Zの塚田僚一とABCテレビの古川昌希アナウンサーが調査することに。すると、「ミスター武庫川」ことあの名誉教授が大暴走し……!?

【未公開映像】あの衝撃シーンのノーカット版を大公開! ミスター武庫川教授に振り回されるA.B.C-Z塚田僚一&古川昌希アナに爆笑不可避

武庫川駅の真下にある武庫川は、兵庫県尼崎市と西宮市の市境を流れている。そのため古川アナは、「かつて両市の間に、駅の争奪戦があったのでは?」と推理したが、全くの見当違いだった。

「ミスター武庫川」こと武庫川女子大学名誉教授の丸山健夫先生いわく、「120年前の開業時は電車は1両で走っていた」とのこと。当時は川の土手の上に電車がキチンと収まっていたが、年々連結が長くなり、「そうするとホームを川の上に置こうじゃないかということで、ホームがどんどん伸びていった」そうだ。

川の上に駅がつくられた答えを全部話した丸山先生は、塚田と古川アナにさらなる“阪神電鉄ミステリー”を与えた。実は阪神電鉄には、武庫川駅以外にも川の土手の上につくられた駅がたくさんある。丸山先生いわくその理由は、ある利便性のために阪神電鉄が120年前にあえてつくったから。その利便性を探るのが、塚田と古川アナの新たなミッションだ。

丸山先生が、石屋川駅の北側にある石屋川公園と、芦屋駅、魚崎駅へ向かうよう指示すると、「ちょっと多いです、先生!」と古川アナから文句が。そんな古川アナに丸山先生は、「人生には険しい上り坂もあるけれども、それを越えるとあとは下り坂が待っていて。楽になるというもんですよ。頑張ってな!」と励ました。

調査を進めた塚田は、「水害から逃れるために土手の上に駅をつくった」と推測。さらには魚崎駅付近の住吉川で、「急な増水に注意」という看板を古川アナが見つけたため、「これはますます信憑性が出てきた!」と確信した。塚田は古川アナと駅前の高低差のある地形も考慮して、「水害の被害を抑えるために少しでも高い場所に駅を置きたかったんじゃないか」という最終予想を立てた。

はたして塚田と古川アナの推理は、100点満点中0点! うなだれる2人に、丸山先生は解説するかと思いきや、「2人には電車になってもらう!」と謎の宣言をし、電車になりきって、魚崎駅の坂道を猛ダッシュした!

突然の大暴走に、塚田と古川アナはビックリ。急いで丸山先生の後を追うと、「『人生上り坂があって、苦しいことがある』って言っていたでしょ?」と彼に再び言われ、一緒に全力疾走した。永遠に走り続けそうな丸山先生だったが、やがて立ち止まり、「しんどい……ハァハァ……」と呟いた。

丸山先生が大暴走した理由はキチンとあった。それは、塚田と古川アナが調査中に気づいた、駅前の高低差のある地形が、ミステリーのヒントだから。このヒントから古川アナは、「坂の上に駅があれば勝手にスピードが落ちるのでブレーキを節約できる。そして発進するときには下り坂の方が勝手に勢いついて進んでくれる」とひらめいた。

丸山先生いわく、開業当時の阪神本線は、34駅あったという。6駅しかないJR(旧国鉄)にスピードで対抗するには、急減速・急加速が必要だった。それに役立つ地形だったのが、石屋川、芦屋川、住吉川といった、阪神間を流れる天井川(周辺の土地よりも川底が高くなった川のこと)だ。つまり、ある利便性とは急減速・急加速のこと。阪神電鉄は開業当初にこれを生かして、少しでも速く乗客を目的地へ送り届けようとしたのだ。

なお、武庫川駅をはじめとする阪神電鉄のミステリーは、情報番組『newsおかえり』(毎週月曜~金曜午後3時40分、ABCテレビ)内の「古川×塚田のなんでやねん!?」5月20日放送回で紹介された。

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