なぜ日本が狙われるのか? 犯行後、外国人犯罪者がただちに母国に逃走する「ヒット・アンド・アウェイ型」犯罪が後を絶たない理由とは

ABCテレビの夕方のニュース『newsおかえり』で過去に放送された特集企画と、YouTube公式チャンネル『ABCテレビニュース』の特集動画から選りすぐりの作品をお届けする番組『newsおかえり&YouTube傑作選』。5月12日(月)は「子育て世代を支えるマザーズハローワーク」と「日本が狙われる“ヒットアンドウェイ型犯罪”」の2本を放送した。

子育て世代を支えるマザーズハローワーク(『newsおかえり』2025年4月2日放送)では、子育て世代の女性たちの就活の実態を取材した。

©ABCテレビ

財務省の研究機関が発表したデータによれば、第一子が生まれた前後の所得の変化を男女別で調査したところ、男性にはあまり変化が見られない一方、女性はおよそ6割も減少。その後もほとんど回復していない。

©ABCテレビ

そんな女性たちの“駆け込み寺”ともなっているのが、大阪・難波にある「大阪マザーズハローワーク」。厚生労働省が運営し、子育て中の人や出産のタイミングで離職した人などに担当の専属スタッフがつき、一人ひとりの状況に合わせた就職支援に力を入れている。

そんななか、ハローワークで見つけた「ハローマザー企業」に昨年から勤めているのは4歳の娘を育てる月山さん(36)。ハローマザー企業とは、大阪マザーズハローワークが認定した、仕事と子育てを両立しやすいさまざまな条件を満たす会社で、現在、大阪に193社ある。

©ABCテレビ

もとは契約社員として働いていたが、育児との両立が難しくなり、退職した月山さん。ハローマザー企業の介護施設で週35時間の“時短正社員”として採用され、現在は自分に合った働き方ができているという。

©ABCテレビ

一方、パートから正社員への転職を希望するシングルマザーの田中さん(仮名・39)は、求人のあったフィットネスジムの会社に就職するも、仕事が合わず退職。もともと希望していた病院関係の仕事に絞り、ハローワークで再び就活を始めた。

大阪マザーズハローワークの利用者たちは、よりよい未来をつかもうと、それぞれの就活に励んでいる。

日本が狙われる“ヒット・アンド・アウェイ型犯罪”(『newsおかえり』2025年1月30日放送)では、日本で相次ぐ、来日外国人による犯罪の背景に迫った。

©ABCテレビ

今年1月、兵庫県芦屋市で35歳の男性が突然襲われ、全治3か月の重傷を負う事件が発生した。まもなく逮捕された犯人は、マレーシア国籍の2人の男。何者かにある人物の襲撃を依頼され、犯行の数日前に来日するも、人違いで被害男性を襲ったことがわかっている。

©ABCテレビ

犯行後、すぐに関西空港に向かい、母国に逃げ帰ろうとしていた犯人たち。このように、短期滞在の在留資格により来日し、犯行を行った後、ただちに本国に逃げ帰る単発型の犯罪は「ヒット・アンド・アウェイ型犯罪」と呼ばれている。

©ABCテレビ
©ABCテレビ

ヒット・アンド・アウェイ型を含む外国人による犯罪は年々増加。犯罪ジャーナリストの石原行雄さんは、その一因に「日本と海外の刑罰の差」を挙げる。本国では重罪でも、日本では軽微な罪で済むケースが多く、捕まってもすぐに帰国できてしまうため、「犯罪者の供給が後を絶たない」というのだ。

大阪でも昨年8月、心斎橋の商店街でヒット・アンド・アウェイ型犯罪が発生。貴金属店を襲った中国籍の男が、30歳の男性店員を刺して死亡させる事件が起こっている。

©ABCテレビ

犯行後はやはり関西空港に向かっていた犯人。現場近くの防犯カメラには、凶器らしき刃物を空き地に投げ捨て、証拠隠滅を図ろうとする男の姿がはっきりと映っていた。

©ABCテレビ

このような犯罪に対し、「初動捜査の重要性」を強調するのは元大阪府警刑事の中島正純さん。日本で罪をおかした犯人が海外に逃げてしまえば、捜査は困難になる。防犯カメラやNシステム(自動車ナンバー自動読取装置)などを駆使した、犯人を逃さない「時代に沿った捜査」の強化が求められている。

関連記事

おすすめ記事 おすすめ記事