元会社員夫婦が大阪から和歌山の漁村に移住!おむすび&ベーグルで過疎化する町を活性化!
和歌山県美浜町の三尾地区は、現在400人ほどが暮らす小さな漁村です。明治時代を中心にカナダに多くの移民を輩出しました。そのため、町には「ようこそカナダ移民のまち、アメリカ村へ」と記された大きな看板。当時はカナダとアメリカの区別がつかなかったことから、いつしか“アメリカ村”と呼ばれるようになりました。
そんな三尾地区にあるのが、おむすび&ベーグルショップ「おはな結び」。大阪から移住した吉田さん夫婦が昨年3月にオープンしました。
空き家だった民家をリノベーションしたレトロな店内で楽しめるのは、おむすびとベーグルという珍しい組み合わせ。おむすびは妻の江美さん、ベーグルを作るのは夫の雅之さんです。オープン当初は試行錯誤もしましたが、次第にその美味しさが評価され、今では地元の人たちに愛される人気店になりました。食材はできる限り和歌山産にこだわり、厳選したものを使っています。
もともとは会社員として、大阪で江美さんと暮らしていた雅之さん。しかし、コロナ禍をきっかけに実家のある和歌山への移住を考えるようになったのです。ドライブを兼ねて移住先候補を探しているときに、たまたま美浜町を訪れ、そこで見た夕日の美しさに江美さんは心を打たれます。さらに、美浜町は移住者の受け入れに前向きで、地元の方々の惜しみない支援も決め手になりました。
移住して1年、地域の活性化にも貢献するようになった吉田さん夫婦。というのも、現在、三尾地区は人口が最盛期の4分の1になり、空き家が増加しているため、2人は役場の職員さんたちと共にワークショップを開催。移住に興味を持つ人たちを集め専門家によるレクチャーや、雅之さんが案内役を務める町の視察を行っています。一方、江美さんもイベントに協力し、「おはな結び」のランチを提供。参加した人たちからは喜びの声が広がっています。
手ごたえを感じた吉田さん夫婦は次のイベントに向け、地元の特産品を使った新作のおむすびとベーグルを作ることに。町を元気にしたいと奮闘する吉田さん夫婦に密着しました。
『LIFE~夢のカタチ~』は、3月29日 土曜 午前11時から放送。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)
