91歳で死去…阪神レジェンド監督・吉田義男さんに岡田彰布氏の「アレ(優勝)」のルーツがあった

©️ABCテレビ

プロ野球・阪神タイガースのレジェンド・吉田義男さん(「吉」は”つちよし”が正式表記)が、2月3日に91歳で死去し、多くの野球ファンが悲しみに包まれている。実は吉田さんは、阪神の前監督で現オーナー付顧問・岡田彰布氏の代名詞「アレ(優勝)」に関係があり……!?

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吉田さんを偲ぶ『虎バン追悼特別番組 ありがとう吉田義男さん』が、2月15日にABCテレビで放送された。同番組には、岡田氏のほか、第31代監督・真弓明信氏、阪神ファーム監督・平田勝男氏、ら1985年日本一メンバーが集結し、吉田さんとの思い出を語り合った。

吉田さんといえば、阪神一筋の言わずと知れたレジェンド。選手時代は、華麗な身のこなしから「牛若丸」という愛称でファンに愛され、引退後は同球団最多の3度にわたって監督を務め、1985年に初の日本一に導いたことで知られている。

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追悼番組では、阪神が初めて日本一になった当時の映像ももちろん公開。生前の吉田さんは、「キャンプから今日にいたるまで、一丸となって野球に取り組んだ。その成果が日本一になった」「来年また挑戦していきます。勝ったことの喜びを今日は満喫しようと思います。しかし、明日からはまた……」などとカメラに向かって語っていた。

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思い返してみると、「優勝」とは言わず、常に「一丸野球」「挑戦」という言葉を口にしていた吉田さん。優勝を意味する「アレ(A.R.E.)」が2023年のユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれ、同年に阪神2人目の日本一の監督になった岡田氏に似ている。

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ABCテレビアナウンサー・伊藤史隆からこの話を振られると、岡田氏は、「あんまりね、優勝は言ってはいけないみたいな、(選手に)プレッシャーがかかるみたいな、そういう感じ」とコメント。「ルーツはやっぱりここにあったのかなって気はします」と語る伊藤アナに、岡田氏は、「そうね~」と同意した。

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そんな阪神2度目の優勝の瞬間をテレビで見守る、吉田さんの映像も公開された。実は吉田さんは、優勝が決まった瞬間に、出られないと分かっていながらも、気持ちを抑えられずに岡田氏に電話をかけ、「吉田です。岡田、日本一おめでとう」とメッセージを残していた。「岡田の采配が光りましたね。やっぱり一丸野球ということで全部力を引き出した」「苦楽を共にした仲間が脚光を浴びてくれることは非常に嬉しい」「タイガースを蘇生させてくれたと思います」などと、カメラに向かって語る吉田さんは幸せそうだった。

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吉田さんの祝福を、スタジオで改めて振り返った岡田氏も笑顔だ。「深い『おめでとう』っていうか。やっぱり経験している人じゃないとわからない『おめでとう』もあるので。そういう意味では、すごく重たい一言でした」と明かした。

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亡くなるまで日本一の阪神ファンだった吉田さん。阪神に人生を捧げた彼のことを、岡田氏ら愛弟子たち、仲間たち、阪神ファンはずっと忘れないだろう。

番組情報

虎バン追悼特別番組 ありがとう吉田義男さん
2025年2月15日(土)午後3時~4時放送

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