松田美由紀 オンエアを見て「もっとこうしたほうが良かったかな」貪欲な演技への思い

比嘉愛未&岩田剛典W主演のラブサスペンス『フォレスト』(ABCテレビ・テレビ朝日系列 毎週日曜よる10時15分)に鈴子役で出演中の、松田美由紀さんへのインタビュー前編です。娘の楓(比嘉)に異常に執着する鈴子の強烈なキャラクターや、和気あいあいとした現場の雰囲気について聞きました。6話現在、鈴子は残念ながら昏睡状態。鈴子ロスの皆様にお届けします!

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――松田さんは鈴子をどのような人物だと思いましたか?

最初に台本を読んだときに、明るくてズケズケと物を言う人というイメージがありました。さっぱりしていて、平気で嫌味を言っちゃう人。そういう人ってある種、今の時代となっては魅力的だと思うんです。昭和的なのかなぁ。

――わかります。だから鈴子は一代で、ホテルグループのカリスマ経営者になることができた。

ズバズバと決断していくから人がついてくる。だけど1話のオンエアを見て、「あ、もっと暗くした方がよかったかな」とも思いました。比嘉さんの芝居を見ると、楓は本当に鈴子を恐れているし憎んでいるから、もっとどんよりとした、強いキャラクターにするアプローチもあったかもしれないなって。

――もっとどす黒くて邪悪なキャラクター。

悪役?やりがいのある面白い役でした(笑)。最近強い役をいただくことが多いですが、私は会社の社長でもあるからか、プロデューサーからは「(鈴子は)美由紀さんに当て書きしました」とも言われました。比嘉さんはそれを聞いて「美由紀さんのことをわかってなさすぎる! 鈴子と美由紀さんは全然違うのに!」と言ってくれました(笑)。ね、比嘉さん本当に優しい。でも、親子って難しいですよね。私は心配症で見た目ほど強いタイプでないと思っていますが、自分にはない鈴子の”深み”みたいなものをどうやったら自分なりに出せるのかはすごく考えました。

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――松田さんのInstagramから、「フォレスト」の現場への愛情が伝わりました。

スタッフは20〜30代が多くて、とても若くてものすごくかわいいんですよ! 「美由紀さんが現場にいないと寂しいです。笑いがなくて」と言ってくれたり。「え?私お笑い担当?」「美由紀がいなくてさみしかったの? 鈴子がいなくて寂しかったの?」と聞いたら、「美由紀です!」って(笑)。

――かわいいです(笑)。

和気あいあいでしたね。現場が楽しすぎて本番での切り替えが難しくなってしまって、「現場を楽しくやりすぎるのはもうやめよう」と反省しました(笑)。撮影中は役にどっぷり入っていないと、私は駄目だなって。しかし、昔と違って、若いスタッフ達はユルクて良いですね。昔はストイックなスタッフも多く、現場には怒声があちこち飛び交ってましたよ。

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――若いスタッフさんに、使わなくなった私物のアクセサリーをプレゼントしたとInstagramに投稿していました。松田さんにはよくあることですか?

ないです。持道具担当の子が、いつもすごくファッショナブルで楽しそうだったんです。毎日睡眠時間が少ないのによくこんなにおしゃれをしてくるな、本当にファッションが好きなんだなって。この子だったら私が持っているアクセサリーをうまく使えるだろうなと思って、私物のインディアンジュエリーをあげたんです。

――インディアンジュエリーはカジュアルに見えて、ものすごく高価ですよね。喜んでもらえましたか?

「喜ぶ」なんてものではなかったです(笑)。現場で私の周りにいるスタッフ全員が、私があげたジュエリーをつけてました。ある意味、餌付けですね(笑)。

(後編へ続く)

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取材・文/須永貴子

ドラマ『フォレスト』は、ABC・テレビ朝日系列で毎週日曜よる10時15分放送。放送終了後、TVer、ABEMAで見逃し配信。U-NEXTでこれまでの全話を配信中。

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