洋館立ち並ぶ神戸・北野異人館街でみつけた小さな違和感…“仲間はずれな建物”がある意外な理由に「聞いたらスッキリする」!?
兵庫県神戸市にある北野異人館街といえば、明治・大正時代に建てられた貴重な洋館が立ち並ぶ異国情緒溢れる場所だ。そんななかに、なぜか“仲間はずれの建物”が存在するという。A.B.C-Zの塚田僚一とABCテレビの古川昌希アナウンサーも、建物ができた“なるほど”な理由にスッキリしていた。
【動画】「バチ当たるよ!」A.B.C-Z塚田僚一がスタッフに苦言!?
塚田&古川アナは街を歩いて建物チェックを始めた。オシャレな街並みには、シャーロック・ホームズのコレクションがある英国館や、うろこの家・展望ギャラリー、山手八番館などよく知られる洋館が並んでいたが、肝心の“仲間はずれ”な建物はまったく見当たらなかった。
歩き回った2人がようやく見つけたそれらしき建物は、純和風といえば純和風の神社だった。どうやらこれが今回の謎らしい。塚田は「ダメだよ!神社を仲間はずれって言ったら!バチ当たるよ!」とツッコミを入れたが、確かに洋館街にポツンと神社があるというのは不自然だ。古川アナは「洋館街なら教会の方が馴染むけど、神社というのは少しながらの違和感」と納得した様子で、2人は神社が建てられている謎を探ることに。
その神社は北野天満神社といい、菅原道真公を祀っていた。案内看板によると、ここ神戸市「北野町」の由来もこの神社からきているそうだ。宮司の佐藤典久さんによると、治承4年(1180年)、源氏と平氏の戦乱中に京都の北野天満宮から菅原道真公のご分霊を祀ったことが始まりだという。
さらに神社の周辺を調査していると、古川アナが「なんでやねん」過去回で訪れた土砂を食い止める「沈砂池」を発見した。北野はかつて土砂災害に悩まされた地域でもあり、古川アナは「災害を鎮めるために北野天満神社が建てられたのでは」と予想した。
ここで姫路獨協大学の道谷卓先生に方向性を確認したところ、災害はまったく関係がなかった。「“南西”にある平野の交差点に行け」というヒントを得た一行は、北野異人館街を抜け平野の交差点へと向かった。
交差点に到着するや2人の目に飛び込んできたのは、平清盛の像だった。あまりにあからさますぎて、古川アナも「ここまできたら逆に怖いわ!」と警戒の色を見せる。1180年に平清盛が京都から神戸に遷都したが、その移した都の名称を「福原京」といい、平野はその福原京の中心地だったといわれている。さらに「祇園坂」と書かれた石碑も見つかり、2人は平清盛が京都から遷都した際、平野を京都にしたかったのだと確信した。
ではなぜ北野天満神社があの場所に作られたのか。少し離れた高台にあることから、塚田は「高台で見晴らしがよく、源氏の動きを見張るのにも都合が良かったからでは」と予想。古川アナも賛同し、これを最終予想とした。
自信満々の2人だったが、道谷先生の評価は「本当は0点でもいいぐらい」な10点。誰でもわかる“平清盛が北野天満神社を建てた”という部分だけは正解だったが、見張り台の役割はなかった。
道谷先生はヒントとして何度も“南西”と言っていた。ということは、平野から見て北野天満神社は北東になる。北東は“鬼門”の方角。そう、福原京から北東にある鬼門を封じ、災難を防ぐために京都から北野天満宮をわざわざ移したというのが真相だった。答えを知った古川アナは、悔しがりながらも「聞いたらスッキリする答えですね」と妙に納得していた。
“鬼門封じ”や“源平合戦”にちんぷんかんぷんだったという塚田に対し、「うんうんと頷いている様子に、わかってないんだなと思った」とスタジオ共演者からも爆笑が起こっていた情報番組『news おかえり』(ABCテレビ)の人気コーナー「古川×塚田のなんでやねん!?」12月17日放送回でオンエアー。なお『news おかえり』は、毎週月曜~金曜午後3時40分よりABCテレビで放送中。