1回の被害額4000万円超も・・・急増する”サポート詐欺” その手口とは?

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急増する架空料金請求詐欺の被害額は、昨年140億円を超えました。被害を押し上げる要因になったのが「サポート詐欺」。その恐ろしい実態と“引っかからない”ための対策を取材しました。

今年11月、滋賀県大津市に住む76歳の男性が、およそ4250万円を騙し取られる事件が発生しました。手口はサポート詐欺。一体、どのような詐欺なのでしょうか?情報セキュリティの向上などを推進する独立行政法人「情報処理推進機構」の中島尚樹さんに、その巧妙な手口を聞きました。

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パソコンでインターネットを閲覧中、表示された広告に紛れるように現れた「続く」というボタン。一見、次のページに進むためのボタンのように見えますが、実はこれ、広告欄に「続く」という画像を貼っただけの偽りのボタン。知らずにクリックすると…。

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ピー!というけたたましい警告音が鳴り響き、「あなたの情報はハッカーや第三者に送信され、ウイルスを送信し、コンピューターに損害を与える可能性があります。ついてはフリーダイヤルに電話してください」などただごとではないメッセージが表示されます。

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しかし、これは偽のセキュリティ警告画面。しかも、この手口では画面が“全画面表示”に勝手に切り替わってしまうため、右上にあるはずの「×」ボタンが消えた状態に。画面を閉じることができず、記載された番号に仕方なく電話をしてしまうことになるのです。

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電話をすると「サポートの必要がある」と告げられ、有料のサポート契約を勧められることに。サポート料の支払い方法として指示されることが多いのがプリペイドカード。コンビニでカードを購入するよう指示したうえで、カードの番号が無効だからと嘘をついて何度も買わせ、高額を騙し取るのです。

【動画】5万円のプリペイドカードを10回も買わされ、被害額が50万円に上ったケースも!

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さらに、最近急増しているのが、セキュリティソフトを装って遠隔操作ソフトをインストールさせる手口。インストール後、ネットバンキングでサポート料を払うよう指示してきますが、自分で「10万円」と入力して送金しようとするも、犯人からの遠隔操作で「0」をひとつ足され、知らない間に「100万円」を振り込んでしまった事例もあるそうです。

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そんなサポート詐欺の被害を防ぐには、何をすればいいのでしょうか?偽のセキュリティ警告画面が表示された場合、まずは「音量を下げる」ことが大事。大音量の警告音は焦りのもとになります。続いて「警告画面を閉じる」。キーボードの「Esc」キーを3秒ほど長押しして大画面表示を解除した後、画面右上に現れる「×」を押せば画面は閉じられます。

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逆に絶対にやってはいけないのは、表示された番号に「電話をする」ことと、指示されたアプリやソフトを「ダウンロードする」こと。犯罪と気づかずにダウンロードしてしまった場合は、すぐさまパソコンをネットワークから切断し、アプリなどをアンインストールした後、ウイルスチェックとパスワードの変更を行いましょう。

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また、最近は誘導の手口が巧妙化し、大手ショッピングサイトなどを検索した際、正規サイトのリンクよりも上位に現れる偽のリンクから誘導されるケースも増えてきているそう。さらにパソコンだけでなくスマホでの被害も。あるサイトを見ていたら「通知を許可」という表示が突然現れ、ここから不審なサイトに誘導されるといいます。安易に「許可」を押さないことを心がけるなど、身近にある危険を意識することが防犯へとつながります。

サポート詐欺の実態と対策は12月5日(木)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)の特集コーナーで紹介しました。

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