日本一を獲得したジェラート屋が有馬温泉にあった 温泉街の新たな名所「アリマ ジェラテリア スタジオーネ」
温泉地として知られる関西の奥座敷、有馬。そこに「新たな名所が誕生した」と話題になっています。風情ある湯本坂、源泉の目の前にある、古民家を改装したお店。一見和菓子屋さんの雰囲気ですが、正体は意外にも「ジェラート専門店」です。店名は『アリマ ジェラテリア スタジオーネ』。30名ものイートインスペースがあります。季節ごとに商品が変わり、店頭に並ぶフレーバーは約12種類。
1番人気は定番の、六甲の酪農家から仕入れた新鮮で搾りたて牛乳を使う「六甲プレミアムミルク」。有馬温泉名物のサイダーと淡路島レモンを使ったジェラートもこれからの季節は大人気です。
作っているのは、4代にわたって有馬で商いをする家に生まれた、有馬育ちの片山圭介さん。「兵庫県や有馬ゆかりの素材を多く使っています。有馬に美味しいジェラート屋さんがあるよ、と知ってもらえたら。有馬は年配のお客さんのイメージがあるので、若い人にもっと来てほしい」。片腕となる助手の岡さんと、できたてを提供しています。
片山さんは26歳で実家の酒屋を継ぎました。しかし40歳を過ぎた頃、「有馬は紅葉シーズンに訪れる人が多く、他の季節が弱い。有馬にないモノは何か? もっと有馬を盛り上げたい」と考えたのがジェラート。「湯上りに合うし、一年中食べてもらえるのではないか」そうしてジェラートマシンのメーカーのレッスンを受けるなど勉強を重ね、2015年、44歳で『アリマ ジェラテリア スタジオーネ』をオープンしたのです。
片山さんが作るジェラートはどれも手が込んでいます。旬のフルーツをふんだんに使い、「ほうじ茶」や「抹茶」など和素材も取り入れています。そして出世作が、「塩マスカルポーネ きんかん香る甘酒仕立て」。48歳で初挑戦した全国コンテスト「ジェラートワールドツアージャパン2019」で、このジェラートが優勝したのです。日本一になった片山さんの店は、一躍全国に知られる存在となりました。
その後片山さんは、念願だった自家焙煎のコーヒーショップのオープンを決意。有馬で自家焙煎したコーヒーを使ったジェラートづくりに挑みます。
素材の組み合わせが光る片山さんの手の込んだジェラートは湯上りに最高だと大人気。6月24日(土)午前11時から『LIFE~夢のカタチ~』でご紹介します。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)
『アリマ ジェラテリア スタジオーネ』神戸市北区有馬町
有馬温泉にあるジェラテリア+カフェ。ジェラートは、すべて店内奥の工房にて手作り。