戦国バトルファンタジーアニメ『戦国妖狐』第9話で、巨乳美女に化けたタヌキが全裸で敵を誘惑する一幕があった。お色気攻撃で敵を足止めした化けタヌキが笑えて、その裏で壮絶な修行中に「覚醒」した主人公・山戸迅火（CV：斉藤壮馬）に胸が熱くなる……！

【動画】ドキッお色気描写からの深い絶望……。主人公が覚醒したクライマックスが胸熱

原作は、漫画家・水上悟志の同名コミック。アニメは、「世直し姉弟編」「千魔混沌編」の2部構成で放送される（全3クール）。第1部「世直し姉弟編」では、「仙道」こと仙術使いの迅火と、妖狐・たま（CV：高田憂希）の義姉弟、武者修行中の武芸者・兵頭真介（CV：木村良平）たちの世直し旅が描かれる。第1部第9話（3月6日深夜放送）は、迅火たちが山の神（CV：高垣彩陽）のもとで修行するストーリーだった。

修行前に、山の神は迅火たちを追う敵を足止めしようと、手下の化けタヌキを送った。タヌキが化けた美女は、巨乳でスタイル抜群！　そんな美女は、「そこのかっこいいお兄さ～ん。あたいと遊んでいかな～い？」と、いきなり全裸になって敵を誘惑した。「ホレホレ～どうだ～変態お姉さんだよ～」「見えちゃうよ～全部見えちゃってるよ～」といった化けタヌキのセリフや、彼女が敵に凄まれて術が解けた展開は、多くの視聴者を笑わせた。

X（旧Twitter）上では、「タヌキのお色気の術ワラタ」「たぬきち原作よりサービス旺盛だ」「化けタヌキのシーン、下手するとカットされるんじゃないかと思っていたのに原作より尺取っていて笑った」「タヌキのハニトラとは」と言った声が寄せられた。

その後も次々と化けタヌキたちが敵を食い止める中で、修行中の迅火は自分の目「妖精眼」の秘密と封印された力について知った。山の神によると、妖精眼の持ち主は「必ず双子として生まれてくる」らしく、その双子は揃っていると魑魅魍魎を引き寄せやすくなるため、離れ離れになる必要があるという。このことを迅火の親に助言したのは、彼と一緒に暮らしていた師匠だと山の神は明かした。

「恨むなよ。親を、師を、片割れを」と山の神から憐れまれた迅火は、「なぜ……なぜ僕なんだ……なんで僕なんだ……！」と、これまで抱えてきた思いをさらけ出し始めた。「修業はつらいし、（双子の）兄は遊んでいるし、山の小屋は寒いのに、山戸家の屋敷は大きくて、幸せそうで……なんで僕なんだ！」と己の境遇を嘆く彼に、山の神は「キミは不幸だ！」と追い打ちをかける言葉を吐いた。そして、「思い出してみろ、半生を。何一つ良いことはなかった。辛いことしかなかった」と嘲笑った。

これに対して迅火は、「たしかに辛かった、辛いことばかりだった」と同意したが、「でも……それが辛かったのは、私が不幸ではなかったからだ！」と、山の神の言葉を否定した。彼が「不幸ではない」と自覚できたのは、義姉や仲間といった大切な人たちのおかげだった。そのことに気付いた瞬間、迅火の妖精眼の封印が解けた。

己の過去に向き合って妖精眼の封印を解いた迅火。もがきながら成長した彼に対して、X上では「迅火が目と出生の秘密を聞かされ、しんどい半生を嘆く様が実に人間らしくていいね」「迅火の心の叫び、不幸と幸せの実感が凄く良かった」「普段の一人称が私の迅火が『僕』ということで本当に心の底からの慟哭であり思いなのが伝わってくる」といった声が続出した。

なお、アニメ『戦国妖狐』は、毎週水曜深夜2時14分より放送中（動画配信サービスTVerにて見逃し配信を実施中）だ。