大阪・寝屋川に“絶対に迷う”迷宮タウンが存在するのなんでやねん!? 2024年は一味違う?河合郁人&古川昌希アナの推理やいかに…
大阪市郊外のベッドタウンに、まるで迷宮のように人を迷わせるエリアがあるらしい。タレント河合郁人とABCテレビアナウンサー・古川昌希のおなじみの2人が、2024年一発目の「なんでやねん!?」に臨んだ。河合いわく「googleマップを使っても絶対に迷う!」という“迷宮タウン”の謎とは?
件のエリアは、京阪・寝屋川市駅のすぐ南に位置する木田町。近くを寝屋川が流れる静かな町だ。そんな木田町に足を踏み入れた2人を待ち受けていたのは、複数の枝分かれした細かい道の数々。まさに迷宮感漂う町並みだった。まっすぐな箇所がないほどに道はカーブを描き、枝分かれも多い。町の北から南に抜けた先にある府道を目指した2人だったが、さすがは“迷宮”だけあって一行はドハマリ。およそ500メートル、正解ルートなら徒歩7分ほどの行程を、迷いに迷いつつおよそ30分をかけてなんとか南端にたどり着いた。
なぜこの町はこれほどまでに入り組んでいるのか? 寝屋川が近いことから、河合は水路が町中にあった名残で道が曲がりくねっているのではないかと予想する。検証のため再び町内を探索すると、それを裏付けるような石垣などを発見し、河合は「絶対川だ!」と自信満々の様子を見せた。
歴史探訪プランナーの森なおみさんに方向性を確認したところ、河合の予想は見事的中していたことがわかる。江戸時代、木田町を含む周辺エリアは水路が張り巡らされた巨大な水郷だったのだ。稲作を中心とした農業が盛んで、「天下の台所」大坂を支えていたのだという。さらに、同エリアは全国的にも珍しい“ある条件”のもとで水郷が形成されたそう。どんな経緯で水郷となったのか、そこまで明らかにするのが今回の謎となった。
森さんからヒントを得た一行は、町内の住吉神社へ。そこにあった歴史看板で、かつてこのあたりは天井川である寝屋川による浸水被害があったことを知ると、続いて2つ目のヒントである木田橋周辺へ。ここでは寝屋川のすぐ隣に、寝屋川より低い位置を流れるもう1本の水路を発見した。さらに、木田橋へ向かう途中で偶然見つけた歴史看板の記載では、寝屋川の下を掘って用水を潜らせる難工事で「伏越樋(ふせこしひ)」という用水が江戸時代に作られていたこともわかった。
この重要情報発見に、「これは本来隠すやつ」「スタッフやらかしてます!」と興奮が収まらない河合&古川アナは、看板の記載を手がかりに「江戸時代には周辺の土地より低い位置を流れていた寝屋川の水を“サイフォンの原理”を利用して難工事の末に木田町の水路に流すことに成功。その結果豊かな水郷となった」という答えを導き出した。
ところが……森さんの評価は100点満点中24点と散々。寝屋川は今も昔も天井川で、そんな寝屋川から水を引き入れると一帯が浸水してしまうため、実は水路に引き入れていた水は寝屋川の水ではなくその向こうの淀川の水。わざわざ遠くの淀川の水を、寝屋川の下を通して引くのが難工事だったのだ。ちゃんと説明看板を読めば導き出せる答えだったが、重要情報の発見に興奮しすぎたあまり早とちりしてしまったようだ。
正解まであとわずかのところまで迫りながら答えを逃した河合が、悔しさのあまり「勘違いする人いるよ?」と説明看板にクレームを入れた情報番組『news おかえり』の人気コーナー「古川×河合のなんでやねん!?」1月9日放送回は、動画配信サービスTVerにて無料配信中だ。なお『news おかえり』は、毎週月曜~金曜午後3時40分よりABCテレビで放送中。