20代で「でき婚」&離婚、夜の世界へ。さらには病魔に襲われ…元ヤンママの「○○○○を辞めなかった理由」に涙
兵庫県尼崎市のとあるスナックのママは、酒とタバコが大好きで、流血するほどケンカもするファンキーな50歳。若気の至りで薬物に手を出し、20歳で妊娠、結婚、出産、離婚を経験したのだとか。がんになってもある理由のために「夜の世界」で働き続けた、彼女の壮絶な半生に驚かされる。
尼崎に店を構え、2023年で15周年を迎えたとあるスナック。50歳のママは、妊娠をきっかけに20歳で結婚したという。夫とケンカが絶えなかった彼女は、数年後に離婚して我が子と離れ、25歳で「夜の世界」で働き始めたのだそう。「自分のお腹を痛めて産んだ子なので、やっぱり寂しい部分はあったし、悔しい部分もあった」「本当は(息子と)一緒にいたかったですよ」と当時を振り返った。
息子が小学生の頃は1年に1度、息子の誕生日にだけ会っていたが、中学生になる前に彼のことを考えて会わなくなったというママ。息子と完全に離れた彼女は、その10年後に自分の店をオープンして順調な人生を歩み始めたが、その5年後に乳がんを患ったのだそう。身内は閉店を勧めたが、ママは決して店を閉めなかったという。
ママがスナックを閉めなかった理由は、「息子が20歳になったら、私の店に飲みに来てくれたらいいな」という思いがあったからだ。やがて、「絶対にガンに負けたるか!」という彼女の強い思いは奇跡を起こした。病気に打ち勝ったママは、15周年を迎える現在まで店を続けられ、しかも成人した息子が店に現れ再会を果たしたのだ。そこには、かわいい孫の姿も……! 「店をやっていてよかった」「店をやっていなかったら(息子と)会えていなかったから」「再会した時は涙が止まらなかった」と、ママは当時の思いを語ってくれた。
ちなみに、今でも息子はママのスナックを訪れているようだ。「(ママに自分は)愛されていたんやろなって思う」という息子のセリフや、親子の嬉しそうな笑顔にグッとくる……。離れていても絆でつながっている親子の物語に、お笑いコンビ・金属バットは「ごっつええ話やん!」「ママにはいろんな人生があるんやな」と感動した。
兵庫・尼崎のスナックのママや、大阪・西成のお調子者な男性の人生に迫ったドキュメンタリー番組『金属バットのダミ声ドキュメンタリー ガラガラGO』11月25日放送回。動画配信サービスTVerで無料配信中の同番組は、視聴者投票の勝ち抜き形式による番組『ちょいバラトーナメント』の企画の1つだ。
薬物、でき婚、離婚、夜の世界、乳がん……壮絶な半生を送ってきた、元ヤンの50歳スナックママ。彼女がずっと会っていなかった息子と再会したエピソードにグッとくるドキュメンタリー番組『金属バットのダミ声ドキュメンタリー ガラガラGO』を無料配信中